テレアポで年末調整の電子化ツールを提案する方法|経理担当に刺さるトーク設計

年末が近づくと、経理部門の表情が曇り始める。年末調整だ。提出期限を守らない社員、不備だらけの書類、紙の山との格闘……。毎年繰り返されるこの地獄を「何とかしたい」と思っている経理担当は多い。

そこにテレアポで切り込むのが、年末調整の電子化ツールだ。今回は、年末調整自動化ツールをテレアポで提案するためのトーク設計を見ていこう。

年末調整テレアポの最大の特徴:「季節性」

年末調整ツールのテレアポには、他の商材にはない強烈な季節性がある。

時期担当者の心理テレアポの効果
1〜6月「去年は大変だったな……」○(振り返りの時期で受容性が高い)
7〜8月「今年も準備しなきゃ」◎(導入検討に最適なタイミング)
9〜10月「もう間に合わない?」△(導入は来年度になりがち)
11〜12月「今それどころじゃない!」×(架電しても話を聞いてもらえない)

ベストな架電時期は7〜8月。「今年の年末調整に間に合う」と言えるギリギリのタイミングだ。

ただし、9〜10月でも「来年度の検討材料として」という切り口なら十分アポは取れる。

受付突破のトーク設計

年末調整ツールのテレアポは、受付突破が比較的簡単だ。なぜなら、「年末調整」は受付でも分かるワードだから。

受付トーク例

「年末調整の電子化の件で、ご担当者様か経理のご担当者様はいらっしゃいますか?」

これだけでOK。余計な説明は不要。「年末調整の件」と言えば、経理に回してくれる。

用件を聞かれた場合

「地域の同業の企業様に、年末調整の電子化の確認とご案内のご連絡をしております」

**「確認と案内」**というフレーズがポイント。「営業です」と言うより柔らかい印象を与える。

担当者トークの黄金パターン

ステップ1:定量的な成果を最初に出す

「年末調整にかかる残業時間が20時間から3時間で済んだ事例がございます」

**「20時間 → 3時間」**は強烈な数字だ。経理担当なら「マジか」と思うレベルの削減幅。このインパクトある数字を最初に出すことで、話を聞く姿勢を作る。

ステップ2:現状確認

「御社では年末調整は社労士さんか税理士さんと協力してやられていると思うのですが、基本的には紙で提出されていますか?」

この質問で3パターンに分岐する。

  • 「紙でやっている」 → 最大のターゲット。電子化のメリットを全面に訴求
  • 「既にシステムが入っている」 → ここは深追いしない。他社との比較提案は可能だが確度は低い
  • 「社労士に丸投げ」 → 「社労士さんも管理しやすいと好評です」と切り返す

ステップ3:あるある課題への共感

「どうしても年末調整ですと、提出期限を守らない方がいたり、不備の修正に時間を取られることが多いと思うんですね」

経理担当者なら全員が頷く**「あるある」**だ。この共感が「この人は分かっている」という信頼感を生む。

ステップ4:コスト面のハードルを下げる

「費用負担もかなり少なく済むものですから」

年末調整ツールは月額数千円〜数万円のものが多い。決して高い買い物ではないので、コスト面のハードルの低さも訴求する。

ステップ5:日程打診

「日を改めて、オンラインで画面を見ていただきながら30分ほど情報提供のお時間をいただきたいのですが」

刺さるフレーズ集

課題刺さるフレーズ
紙の管理が大変「携帯やパソコンで年末調整が完了できるので、紙の配布・回収・保管が不要になります」
会計ソフトとの二重入力「お使いの会計ソフトと連動して、年末調整のデータが自動で反映されます」
社員の提出遅れ「スマホで入力できるので、提出率が格段に上がります。リマインド機能も自動です」
不備の修正「入力段階でバリデーションがかかるので、不備がほぼゼロになります」
法改正への対応「電子帳簿保存法にも対応済みです。法改正があっても自動でアップデートされます」

業種別のアプローチ

病院・クリニック

  • 担当者: 事務長
  • フック: 「シフト勤務の看護師さんが多いと、紙の配布・回収が大変ですよね」
  • 追加訴求: 「印刷費のコスト削減にもなります」

学校・教育機関

  • 担当者: 事務担当の先生
  • フック: 「先生方のお忙しい時期に、紙で手間をかけさせないで済みます」
  • 追加訴求: 「他の学校様では、事務作業の時間が半分以下になっています」

製造業

  • 担当者: 総務・経理担当
  • フック: 「工場勤務の方はスマホから入力できるので、事務所に来る必要がありません」
  • 追加訴求: 「拠点が複数ある企業様に特に好評です」

建設業

  • 担当者: 経理担当
  • フック: 「現場に出ている職人さんの書類回収、大変じゃないですか?」
  • 追加訴求: 「スマホで現場から直接入力できます」

よくある断り文句

「会計ソフトでやっているから」

→ 「会計ソフトと連動して自動でデータが反映されるので、紙で書いてもらったものを転記する手間がなくなります。本当に楽になりますので、一度見ていただきたいのですが」

「社労士・税理士に任せている」

→ 「顧問先の社労士・税理士さんが管理しやすいと、逆に好評をいただいています。社労士さんとの連携もスムーズにできますので」

「今年はもう間に合わない」

→ 「おっしゃる通り、今年は大変かもしれません。来年に向けての検討材料として、30分だけお時間いただけませんか」

テレアポの数字管理

年末調整ツールのテレアポは、以下の数字を目安にする。

  • 架電数: 1日60〜80件
  • 接続率: 40〜50%(経理は在席率が高い)
  • アポ率: 3〜5%(7〜8月の場合)
  • 1日のアポ数: 2〜3件

経理担当は比較的電話に出てくれるので、接続率は他の部門より高い。その分、リストの質が重要になる。

まとめ:年末調整テレアポは「時期」と「数字」で攻める

年末調整電子化ツールのテレアポで成果を出すポイントをまとめる。

  1. 架電のベストタイミングは7〜8月。9〜10月は来年度向けの提案
  2. 「残業20時間 → 3時間」のような定量的な成果を最初に出す
  3. 「紙でやっているか」の一言で最大のターゲットを見分ける
  4. 提出遅れ・不備修正の「あるある」に共感して信頼を作る
  5. 会計ソフト連動・社労士対応など、相手の環境に合わせた訴求をする

年末調整は毎年必ずやってくる。一度導入してもらえれば解約されにくい商材でもある。テレアポでしっかりアプローチして、長期的な顧客を獲得してほしい。

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