新卒採用イベント型テレアポ——食事会マッチングで人事を動かすトーク術
ナビサイト依存の限界を感じている人事にアプローチする
「マイナビに100万円出したけど、内定承諾は1人だけだった」——こんな話は新卒採用の現場では珍しくない。大手ナビサイトの掲載費用は年々上がる一方で、学生の応募は分散化している。紹介会社を使えば1人あたり80〜100万円の手数料がかかる。
この状況で、食事をしながらフラットに学生と出会える対面イベント型マッチングサービスが注目を集めている。1回50万円程度で40〜50名の学生と直接話せるため、採用単価を大幅に下げられる可能性がある。
今回は、このタイプのサービスをテレアポで人事に提案する際のトーク設計を見ていこう。
受付突破——「新卒採用のご担当者様」でシンプルに
受付トークはシンプルに。
「こちら某採用イベント運営企業のAと申します。新卒採用のご担当者様いらっしゃいますでしょうか」
用件を聞かれたら、
「MARCH以上の学生を中心とした就活イベントを運営しておりまして、新卒採用のお話ですと採用担当の方がよいかと思いご連絡しました」
ここで**「MARCH以上」という具体的なキーワード**を入れるのがミソだ。人事担当者は「どのレベルの学生がいるのか」を最も気にする。大学群の名前を出すだけで、「うちが欲しい層かもしれない」と思ってもらえる。
担当者トークの組み立て
ステップ1: サービス名の認知確認(10秒)
「ご担当様、大変失礼ですが、某就活イベントってどこかでお聞きになったことはございますか?」
ほとんどの場合「知らない」と返ってくる。 それでいい。「大変失礼いたしました」と一拍置いて、本題に入る。逆に「知っている」と言われたら、「ありがとうございます!」とテンションを上げて、相手の好感度が高い状態から入れる。
ステップ2: 3つの数字で引きつける(20秒)
「参加者の50%以上が地場で就職希望で、特に御社のような〇〇職種でのマッチング率が非常に高いイベントです。3時間で50名の学生と直接話せるので、採用単価を50%下げた企業様もいらっしゃいます」
ここで出す数字は3つ。
- 「50%以上が地場就職希望」 — 地方企業にとって最大の関心事
- 「3時間・50名」 — 効率の良さを一瞬で伝える
- 「採用単価50%削減」 — コスト意識の高い人事に刺さる
ステップ3: 短時間アポに落とし込む(10秒)
「一度15分でいいのでお時間をいただきたいのですが、〇日と〇日ではご都合いかがですか」
15分という短さがポイントだ。 「30分」や「1時間」だと忙しい人事は「そんな時間ない」と断る。15分なら「まあ聞いてみるか」となりやすい。
人事が抱える3大課題と刺さるメッセージ
新卒採用の人事担当者が今抱えている課題は、大きく3つに集約される。テレアポではこの課題にピンポイントで触れることで、「この人は分かっている」と思ってもらえる。
課題1: ナビサイトからの応募が減っている
「最近の他社様の課題として、ナビサイトからの応募が減っているという声を多くいただいています。うちのイベントでは3時間で50名と直接話せるので、ナビを補完する形でご活用いただいている企業様が増えています」
課題2: 紹介会社経由だと単価が高い
「紹介会社さん経由だと1人あたり80〜100万円かかるケースもありますが、うちのイベントは1回50万円で40〜50名のリストまでお渡ししていますので、コスパの面でかなり評価をいただいています」
課題3: 学生の本音が分からない
「食事をしながらフラットに会話するので、面接では出てこない学生の本音が見えるんです。企業と学生の共感で採用が決まる『共感採用』を実現できます」
「食事会」というフォーマットの強さ
このタイプのイベントの最大の差別化ポイントは、面接ではなく食事会という形式だ。
面接だと学生は緊張してガチガチになるし、企業側も「見極めなきゃ」というモードになる。食事をしながらだと、お互いにリラックスして本音が出る。結果として、入社後のミスマッチが減り、早期離職の防止にもつながる。
テレアポで「食事会」という言葉を使うと、人事の反応が「え、面白そう」に変わるケースが多い。ありきたりな合同説明会とは一線を画す新しさが、人事の好奇心を刺激する。
「合同説明会だと学生がブースを素通りして終わるけど、食事会だと3時間しっかり会話できるので、その場で次のステップに進む学生もいます」
社長が直接参加するパターンも
中小企業やベンチャーでは、社長自らイベントに参加して学生と直接対話するケースがある。これが意外と効果が高く、社長の人柄に惹かれてそのまま内定承諾に至ることも少なくない。
「実は社長自ら参加された企業様で、その場で学生と意気投合して内定承諾までいったケースもあります」
このエピソードは、中小企業の社長が採用を兼務しているケースで特に響く。
費用対効果の伝え方
新卒採用の予算は企業によって大きく異なる。テレアポの段階で金額を聞かれたら、必ず比較で伝える。
「1回50万円で40〜50名の学生と接触でき、参加者全員のリストもお渡ししています。ナビサイトの掲載費や紹介手数料と比較すると、1接触あたりのコストはかなり低いです」
| 手法 | コスト目安 | 接触学生数 |
|---|---|---|
| 大手ナビサイト | 80〜150万円/年 | 不確定 |
| 人材紹介 | 80〜100万円/人 | 1人 |
| 食事会型イベント | 50万円/回 | 40〜50人 |
この比較表を頭に入れておくと、電話口でも自信を持って伝えられる。
断り文句への切り返し
「今期の採用は充足しました」
「ありがとうございます。来期に向けた情報収集として、直近のイベントの雰囲気や他社様の成功事例をお伝えすることもできますが、いかがでしょうか」
「うちは合同説明会で十分です」
「もちろん合説も大切ですが、食事会だと『素通り』がないんです。3時間で確実に会話できるので、合説と併用されている企業様が多いです」
「予算がない」
「1回50万円で、ナビサイトの追加掲載費よりも低コストです。まずはイベントの内容だけでも見ていただけませんか」
まとめ
食事会型マッチングイベントのテレアポは、「ナビサイトの応募が減っている」「紹介の単価が高い」という人事の課題にピンポイントで刺す。MARCH以上という学生レベルの明示、50名/50万円というコスパの数字、そして「食事をしながら本音で話せる」という独自性が武器だ。アポは15分の短時間設定で取りやすくし、社長参加の成功事例も積極的に使おう。
テレアポの管理をもっとシンプルに。 KIZUNA SalesFlowは、テレアポチームのためのシンプルなSFAツールです。 詳しくはこちら →
あわせて読みたい
Related
関連記事
テレアポでアルバイト求人ビッグデータを提案する方法|時給分析ツールの訴求術
パート・アルバイト採用向けのビッグデータ分析ツールをテレアポで提案する際のトーク設計を解説。小売・飲食チェーンに刺さる時給分析の切り口と具体的なトーク例を紹介。
ビル管理会社にAI点検アプリを提案するテレアポのコツ
ビルメンテナンス業界にAI点検アプリを提案するテレアポテクニック。大手導入実績での受付突破、手書き報告書のペイン訴求、1棟5,000円のコスト提示など、DXツール営業の実践ノウハウを紹介。
テレアポで間接経費削減を提案する方法|成果報酬型コスト削減のトークと切り口
間接経費の削減をテレアポで提案する際のトーク設計を解説。完全成果報酬型のコスト削減サービスを訴求するときの受付突破から担当者トークまで、実践的なノウハウを紹介します。