周年イベント企画のテレアポ術|企業の記念年を狙った提案アプローチ

「来年で創業30周年をお迎えになると拝見してご連絡しました。おめでとうございます!」

こう言われて嫌な気持ちになる担当者は、まずいない。周年イベント企画のテレアポは、他のテレアポと根本的に違うところがある。相手の「お祝い事」に関する電話だから、ネガティブな反応が出にくいのだ。

しかし、だからといってアポが簡単に取れるわけではない。今回は、企業の周年イベント企画をテレアポで提案する際のコツを見ていこう。

周年テレアポの最大の武器:「事前リサーチ」

創業年をどこで調べるか

周年テレアポの成否は、架電前のリサーチで8割決まる。ターゲット企業の創業年を調べ、来年や再来年に10周年、20周年、30周年、50周年などの節目を迎える企業をリスト化する。

調べ方はシンプルだ。企業のホームページの「会社概要」ページに創業年や設立年が書いてある。法人番号公表サイトや帝国データバンク、東京商工リサーチなどでも確認できる。このリサーチを怠ってコールするのは、弾の入っていない銃で撃つようなものだ。

何周年が狙い目か

すべての周年が同じ重みを持つわけではない。テレアポで特に反応が良いのは以下の節目だ。

  • 10周年: スタートアップから安定期に入った企業。リブランディングを考えていることが多い
  • 30周年: 世代交代のタイミング。創業者から2代目に引き継ぐ時期と重なりやすい
  • 50周年: 大きなイベントを企画する企業が多い。予算も大きくなりがち
  • 100周年: 言うまでもなく、企業にとって最大のマイルストーン

逆に15周年や25周年は、企業側が特に何も企画しないケースが多い。リストを作る段階で、節目の年に集中させよう。

受付突破のトーク設計

「おめでとうございます」の破壊力

受付で最初に「御社が来年で創業30周年をお迎えになると拝見しました。おめでとうございます」と言うだけで、場の空気が変わる。

テレアポの受付対応は通常、「この電話を切る理由」を探すモードで聞いている。しかし「おめでとうございます」と言われると、反射的に「ありがとうございます」と返してしまう。この瞬間、警戒モードが解除される。

取り次ぎ先は「経営企画か総務」

周年イベントの企画は、経営企画部門か総務部門が担当するケースが多い。「経営企画や総務の、周年イベントのご担当者様」と具体的に指定しよう。

小さな会社だと社長が直接対応するケースもある。その場合は「社長様はご在席でしょうか」とストレートに聞いてもいい。周年の話は経営トップの関心事だから、社長直通でも違和感がない。

導入企業名で信頼性を担保する

大手企業での実績がある場合は、受付トークに入れるのが効果的だ。「某大手食品メーカーやハウスメーカーグループでの周年イベントを企画させていただきました」と伝えると、「ちゃんとした会社なんだな」と判断されやすい。

担当者トークの3ステップ

ステップ1:事例で関心を引く

「ある企業様の110周年では、某大型アリーナを借り切ってフェス形式で開催しました。社員の方々やご家族が感動されていて」のように、具体的でワクワクする事例から入る。

周年イベントは、担当者にとって「普段やらないこと」だ。だからイメージが湧かない。具体的な事例を出すことで、「うちもこんなことができるのか」と想像させることが大事だ。

ステップ2:現状を確認する

「御社では周年で株主さんや社員様でのイベントのご企画は進められていますか?」と聞く。この質問で、相手の温度感がわかる。

すでに企画が進んでいる場合: 「もちろんご企画を進めている部分もあると思いますので、そこを変更してほしいわけではないです」と安心させつつ、「他社様の事例として、当日どうなったかなどの制作の裏側をご覧いただきたい」と提案する。

まだ何も決まっていない場合: 「来年ですとそろそろ企画を始めるタイミングかと思いますので、他社の事例を参考にしていただければ」と、タイムリーさを訴求する。

ステップ3:断られたときの切り返し

「大丈夫です」と断られたとき、周年テレアポならではの切り返しがある。

「30周年となると、次の50年に向けて会社のフィロソフィーを伝えたり、新しい世代へ引き継ぐ大事なタイミングかと思います」と、周年の意義を語る。その上で「他社様の周年がどんな形で行われたか、なかなか表に出ない情報をお持ちできますので、30分だけお時間いただけませんか」と、情報の希少性で攻める。

周年テレアポの数字で攻める方法

企業存続率のデータを使う

企業存続率のデータは、周年イベントの意義を伝えるのに強力な武器になる。

  • 1年後:60%
  • 5年後:15%
  • 10年後:5%
  • 30年後:2%
  • 50年後:0.7%
  • 100年後:0.03%

「30年続いている企業は全体の2%です。御社は2%の中に入っているわけですから、それを祝わない手はないですよね」と言えば、担当者は周年イベントの重要性を改めて認識する。

予算感を聞かれたら

周年イベントの規模は、100名規模の社内パーティーから、数千名規模のフェスまで幅広い。「予算は50万円から数千万円まで、規模に応じて対応可能です」と幅を持たせて伝え、「まずはどのくらいの規模をお考えか、お聞かせいただければ最適な事例をお持ちします」とアポに繋げる。

周年テレアポの年間スケジュール

ベストタイミングは1年前

周年イベントの企画は、通常6ヶ月〜1年前から動き出す。つまり、2027年に30周年を迎える企業には、2026年の前半からアプローチするのが理想だ。

1月〜3月は年度末で忙しい

多くの企業が3月決算なので、1〜3月は予算消化や年度末の忙しさでアポが取りにくい。4月以降の新年度スタートのタイミングで「今年度の目玉企画として」と提案するのが効率的だ。

リストは毎年更新する

来年が周年の企業リストは、毎年作り直す必要がある。一度作ったリストを使い回すと、「去年30周年でした」という企業に電話してしまう恥ずかしいミスが起きる。

まとめ

周年イベント企画のテレアポは、事前リサーチで8割が決まる。創業年を調べ、節目の年を迎える企業に絞ってアプローチする。受付では「おめでとうございます」で場の空気を変え、担当者には事例とデータで周年イベントの意義を伝える。企業存続率のデータは強力な武器だ。「30年続く企業は2%」という事実は、どんな担当者にも刺さる。

あわせて読みたい


テレアポの管理をもっとシンプルに。 KIZUNA SalesFlowは、テレアポチームのためのシンプルなSFAツールです。 詳しくはこちら →

KIZUNA SalesFlow

読んで終わり、にしない。
架電を成果に変えるSFA。

ブラウザのソフトフォンでワンクリック発信・自動録音。初期費用0円・契約期間の縛りなし、月額¥1,480〜(税抜)。約350万件の営業リストは上位プラン(プロ・MAX)でご利用いただけます。

Related

関連記事