テレアポでAIチャットボットを提案|社内ヘルプデスクDXのトーク設計

「AIの社内チャットボットのご案内で…」

こう切り出したとき、相手の反応は2つに分かれる。「あー、また営業ね」か、「お、ちょっと気になるな」か。

社内ヘルプデスクのDX化、つまりAIチャットボットによる問い合わせ対応の自動化は、今もっとも「話を聞いてもらいやすい」IT商材の一つだ。ChatGPTの登場で「AIが質問に答える」というイメージが一般化したおかげで、ITリテラシーがそこまで高くない担当者でもピンとくるようになった。

今回は、AIチャットボット系のSaaSをテレアポで提案するときのトーク設計と、アポ率を上げるテクニックを見ていこう。

ターゲットは「情報システム部門」だけじゃない

AIチャットボットのテレアポで犯しがちなミスが、情報システム部門だけを狙うこと。

確かに導入の判断をするのは情シスだが、課題を一番感じているのは別の部署だ。

  • 人事総務部: 「有給の申請方法は?」「社内規定はどこにある?」という定型質問に毎日何十件も答えている
  • 人材派遣会社の管理部門: 派遣スタッフからの「給与明細の見方」「交通費の申請方法」への対応で手が回らない
  • ITヘルプデスク: 「パスワードリセットして」「VPNの接続方法は?」の繰り返し

テレアポのリストを作るとき、情シスだけでなく「社内問い合わせが多い部署」をターゲットに入れることで、アプローチの幅が広がる。

「ChatGPTの技術」は最強のフック

2024年以降、AIチャットボットのテレアポで最も効くフレーズがこれだ。

「最近話題のChatGPTにも利用されている技術を取り入れた、対話型の社内問い合わせシステムでして」

「ChatGPT」という単語は、経営層から現場まで誰でも知っている。この言葉を入れるだけで、「最新のやつか」「ちゃんとしたAIなんだな」という印象を与えられる。

ただし、ChatGPTそのものを売るわけではないので、過度な期待を持たせないように「にも利用されている技術を活用した」くらいのニュアンスにとどめておく。

ヒアリングの鉄板質問:「TeamsかSlack、使っていますか?」

AIチャットボットの提案で必ず聞くべき質問がある。

「今、社内のコミュニケーションにTeamsやSlackなどをご利用になっていますか?」

この質問には3つの意味がある。

  1. 導入可否の確認: 多くのAIチャットボットはTeamsやSlackと連携して動く。使っていないなら導入ハードルが上がる
  2. ITリテラシーの把握: TeamsやSlackを使っている会社はDXへの感度が高い
  3. 会話の継続: Yes/Noで答えられる簡単な質問なので、担当者の警戒心を下げる

「使っていない」と言われた場合は、無理に推すより「社内のチャットツールの導入も含めてご提案できますので、そのあたりの情報提供も兼ねて」と次のステップにつなげる。使っていない=ニーズがないとは限らない。

数字で攻める:「問い合わせ対応60%削減」

AIチャットボットのテレアポでは、削減率の数字が最大の武器になる。

  • 社内問い合わせ対応の業務負担:60%以上削減
  • 回答までの平均時間:数分から数秒に
  • 人事・総務部門の問い合わせ対応時間:1人あたり月20時間以上(大企業の場合)

「同業他社様ですと、問い合わせ対応にかかる業務負担を60%以上削減できて、かなり評価をいただいています」

この「60%」という数字は具体的で覚えやすい。担当者が上長に報告するときも「問い合わせが6割減るらしいです」と伝えやすい。テレアポで使う数字は、相手が社内で口伝えできるレベルのシンプルさが理想だ。

業界別トークのカスタマイズ

AIチャットボットのテレアポは、業界によってフックを変えると効果的だ。

人材派遣会社

「特に派遣社員の方々からの問い合わせ対応に特化していまして。給与・交通費・契約更新の定型質問が自動で回答できるようになります」

派遣会社は、派遣スタッフからの問い合わせ量が膨大で、コーディネーターが電話対応に追われている。ここを自動化できるというメッセージは刺さりやすい。

製造業

「工場の現場から本社への問い合わせ、たとえば安全衛生のルールや設備の使用手順などを、スマホからチャットで確認できるようになります」

製造業は紙のマニュアル文化が根強いが、若手はスマホで調べたい。このギャップを突く。

IT企業

「社内ヘルプデスクのチケット対応で、パスワードリセットやVPN接続などの定型対応を自動化できます」

IT企業は技術的な理解が早い分、「既に検討した」「自前で作れる」と断られることも多い。その場合は「社内開発のメンテナンスコストと比較して」という切り口で攻める。

アポ取りのクロージング

AIチャットボットのテレアポでは、「画面を一緒に見てもらう」というクロージングが有効だ。

「このお電話で何かをしてほしいわけではなくてですね、同業他社様の活用事例を含めて、オンラインで画面をちょっとご覧いただきたいと思っていまして。30分程度ご説明のお時間をいただけませんか」

「画面を見る=デモを見る」ということは、テレアポ段階では言わない方がいい。「デモ」と言うと「買わされる」という警戒心が生まれる。「画面をご覧いただく」「事例をお見せする」くらいのカジュアルな表現にとどめるのがコツだ。

まとめ

AIチャットボットのテレアポは、ChatGPTの一般化によって追い風が吹いている。「ChatGPTの技術を使った」というフックで興味を引き、「問い合わせ対応60%削減」という数字で具体性を出す。

ターゲットは情シスだけでなく、人事総務や派遣管理部門にも広げる。ヒアリングではTeams/Slackの利用状況を確認し、導入のイメージを具体化させる。テレアポの段階で「デモ」とは言わず、「画面を見てもらう」というカジュアルなクロージングでアポにつなげよう。

あわせて読みたい


テレアポの管理をもっとシンプルに。 KIZUNA SalesFlowは、テレアポチームのためのシンプルなSFAツールです。 詳しくはこちら →

KIZUNA SalesFlow

読んで終わり、にしない。
架電を成果に変えるSFA。

ブラウザのソフトフォンでワンクリック発信・自動録音。初期費用0円・契約期間の縛りなし、月額¥1,480〜(税抜)。約350万件の営業リストは上位プラン(プロ・MAX)でご利用いただけます。

Related

関連記事