経理の求人が埋まらない企業への切り口:経理代行テレアポの実践トーク
「求人を出している企業」は最高のテレアポリスト
テレアポで最も重要なのはリストの質だ。どれだけトークを磨いても、ニーズのない企業に電話しては意味がない。
その点、**「経理職の求人を出している企業」**は最高のリストになる。なぜなら、その企業は「今まさに経理人材が足りていない」と自ら公表しているからだ。
求人サイトやハローワークの情報をもとにリストを作成し、「経理の求人を拝見してご連絡しました」と切り出す。これだけで、コールドコールが一気にウォームコールに変わる。
受付トーク:「求人を拝見して」で営業感を消す
「先日経理のお仕事で求人をされているのを拝見しまして、大変恐れ入りますが採用のご担当者様はいらっしゃいますでしょうか」
「求人を拝見して」という一言で、相手は「うちの求人を見てくれたのか」と認識する。これは営業電話というより、求人への問い合わせに近いニュアンスになるため、受付突破率が高い。
受付で用件を聞かれた場合のフォロー。
「弊社が東海地区で1,300社様とお取引をさせていただいている会計事務所グループになりまして、経理業務などについてお話があるのですが」
ここで**「会計事務所」**と名乗ることで、「派遣会社の営業」とは違う印象を与える。実際に会計事務所が経理代行を提供しているケースは多く、専門性の高さが受付の判断材料になる。
担当者接続後:「採用してほしいわけではない」の逆転トーク
担当者につながったら、まず全体像を伝える。
「経理周りのお仕事で求人をされているのを拝見しましてご連絡させていただいたのですが、何か採用をしてほしいわけではなくてですね、経理のノウハウやスキルを持ったスタッフが多数おりまして、経理総務の求人でお困りの企業様や繁忙期で業務過多の企業様などに、ご予算や業務量に合わせて経理業務を弊社が代わりにお手伝いさせていただくサービスを提供しているんですね」
**「採用してほしいわけではない」**がキーフレーズだ。求人を見て連絡してきたのに、人材紹介ではないという意外性が相手の興味を引く。
続けてヒアリング。
「現在は、経理業務の採用活動はされていますでしょうか?」
「はい」なら本題に入れる。「いいえ(もう終わった)」なら繁忙期対策の切り口に切り替える。
費用対効果の伝え方:「採用コスト vs 外注コスト」
経理代行テレアポで最も効くのが、数字で見せるコスト比較だ。
「採用するとなるとどう見繕っても15万円から20万円の給与は発生すると思うんですね。我々ですと5万円からですみますし、プロフェッショナルが対応しますので」
月額15〜20万円 vs 5万円。この差額のインパクトは大きい。さらに「プロフェッショナルが対応する」と付け加えることで、安かろう悪かろうではないことを伝えている。
クロージング:「1ヶ月単位」で心理的ハードルを下げる
「1か月単位から気軽にお手伝いが可能ですので、例えば採用が決まるまでの代替え案ですとか、現スタッフさんの業務効率化や改善案として、あくまで今後の検討材料として情報提供ができたらと思うんですね」
「1ヶ月単位」というワードが効く。長期契約ではなく、必要な期間だけ利用できるという手軽さが伝わる。また「採用が決まるまでの代替え案」という言い方は、経理代行が採用の競合ではなく補完であることを示している。
日程設定はこう。
「来週から○○市内を回る予定があったのですが、○日か○日っていらっしゃいますか?」
「回る予定がある」と言うことで、わざわざ来るのではなく「ついで」感を出す。相手にとって「じゃあちょっとだけ」と思わせる効果がある。
断り文句への切り返し
「今は間に合ってます」
「おっしゃる通りなのですが、インボイス制度も始まって、業務が煩雑になる中で中々適切な方の採用が難しいと思いますし、今後の繁忙期対策でも結構ですので、一度40分で結構ですのでお時間いただけますか?」
インボイス制度という時事ネタを入れることで、「今は大丈夫でもこの先は?」と未来の課題に目を向けさせる。さらに「40分で結構です」と時間を明示することで、ハードルを下げる。
経理代行テレアポ成功の3つのコツ
- リストは求人情報から作る — 求人を出している企業=経理人材が足りていない企業
- 会計事務所の専門性を前面に出す — 派遣会社との差別化になる
- 「採用の代替」ではなく「採用までの橋渡し」として提案する — 競合ではなく補完のポジション
まとめ
経理代行のテレアポは、「求人を出している企業」をターゲットにすることで精度が一気に上がる。受付では「求人を拝見して」で突破し、担当者には「採用コスト vs 外注コスト」の数字で勝負する。1ヶ月単位で始められる手軽さを伝えれば、「とりあえず話を聞いてみよう」という反応は十分取れるはずだ。
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