インサイドセールス

ザ・モデル(The Model)

ざ・もでる

ザ・モデル(The Model)とは

ザ・モデル(The Model)とは、営業プロセスを「一人で最初から最後までやる」のをやめ、工程ごとに専門チームへ分ける分業型の営業モデルだ。米国Salesforceの営業組織の考え方をもとに日本で書籍化され、SaaS企業を中心に広まった。

4つの工程

工程担当主な役割主な指標
認知・獲得マーケティングリード獲得・ナーチャリングリード数・MQL数
商談化インサイドセールス電話・メールで見込みを見極め、商談を作る商談化数・SQL数
受注フィールドセールス提案・クロージング受注数・受注額
継続カスタマーサクセス定着・継続・追加提案継続率・解約率

要は、各工程が次の工程へ「バトン」を渡す構造になっていることだ。バトンには通過基準(MQL・SQLといった定義)があり、基準を満たさないものは前の工程へ差し戻す。工程ごとに守備範囲が狭くなる分、業務が標準化され、新人の育成も早くなる。営業人材の採用が難しいなかで「商談の初期工程をインサイドセールスで効率化し、フィールドセールスはクロージングに集中させる」分業が合理的だと多くの企業が気づいたことが、普及の背景にある。

小さなチームでそのまま真似できない点

5人や10人の営業組織に4分業の組織図をそのまま持ち込むと、たいてい歯車が空回りする。

  • 人数が足りない:工程ごとに専任を置く頭数がない
  • 引き継ぎロスが先に来る:分業の恩恵(標準化・集中)を得る前に、工程間の調整負荷だけが増える
  • 責任の押し付け合い:受注が落ちたとき「渡すリードの質が悪い」「クロージングが下手」と工程の境目で揉める

現実的な取り入れ方は、プロセスとしての4工程は設計しつつ、人は兼務でつなぐことだ。たとえば午前はリスト架電(BDR)、午後はインバウンド対応(SDR)のように時間帯や曜日で役割を切り替え、詰まった工程から順に専任化していく。兼務にしても、バトンの基準と記録だけは分業時と同じに保つ。

中小企業のインサイドセールスは、実態としてはほぼテレアポだ。名前や組織図より、架電結果を記録して繋がり率・受付突破率・アポ率を数字で見ることのほうが先に効く。役割の分け方はBDRとSDRの違い、分業が広がった背景はインサイドセールス市場の動向、テレアポとの関係はインサイドセールスとテレアポの違いを参照。

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