教育・スクール業界へのテレアポ攻略:法人向けアプローチ術
教育・スクール業界へのテレアポと一口に言っても、個人に向けた学習サービスと、企業に向けた研修・人材育成サービスでは全く別物だ。今回は法人向けの教育サービス(企業研修、eラーニング、資格スクール等)のテレアポにフォーカスする。
教育業界テレアポの特殊性
決裁者が多岐にわたる
教育・研修サービスの法人営業では、誰が決裁者かが会社によってバラバラだ。
| 商材 | 主なキーパーソン |
|---|---|
| 社員研修・ビジネスマナー | 人事部・総務部担当者 |
| スキルアップ研修(IT・語学) | 情報システム部・人事部 |
| 管理職・リーダー研修 | 人事部長・総務部長 |
| eラーニング導入 | 情報システム部・人事部 |
| 資格取得支援 | 人事部・各部門長 |
中小企業であれば社長や経営者が直接決裁することも多い。アプローチ先を絞るために、まず「どの階層に売るか」を明確にしてからリストを作るのが効率的だ。
導入タイミングが年度に縛られる
企業研修は予算サイクルが強い。特に人事部門は4月スタートの年度計画で動いているため、11〜2月が翌年度の研修計画を立てる時期だ。この時期にアプローチできるかどうかで、翌年度の導入可能性が大きく変わる。
逆に4〜6月は「今年度の計画はもう決まっています」と言われやすい。ただし、計画には入れてもらえなくても「予算の余剰が出たときの候補として」という形でアポを取ることは可能だ。
受付突破のポイント
教育・研修サービスの場合、大手企業は人事部や研修担当部署が明確に存在する。「人事部の研修ご担当の方に繋いでいただけますか?」と部署名で指名すると受付を通りやすい。
ただし、同業の研修会社からの営業電話が多い業界でもあるため、単純に「研修のご提案で」と言うと弾かれやすい。
受付突破に使えるアングルがこれだ。
「御社の社員研修に関する課題調査のご協力をお願いしたく、人事ご担当の方に繋いでいただけますか?」
「調査」「ヒアリング」という言い方にすると受付のハードルが下がりやすい。一方的な提案ではなく「現場の声を聞きに来た」というスタンスが刺さる。
担当者に響くトーク設計
人事担当者が抱える課題
人事担当者が研修に関してよく抱えている課題はこれだ。
- 研修予算が毎年変わらないのに、研修内容を変えることを求められる
- 社員の学習参加率が低く、研修の効果測定ができていない
- 集合研修だと業務との両立が難しく、参加者が揃わない
- 管理職候補の育成が急務だが、何をどう教えればいいか迷っている
これらの課題を入り口にするトークが有効だ。
「最近、eラーニングを集合研修と組み合わせて、参加率と定着率を両方上げた事例をご紹介しています。御社では、研修の参加率や効果測定でお困りのことはありませんか?」
「うちも参加率が…」と言い出したら、そこからヒアリングに入る。課題を自分から話してくれる状態になれば、アポへの誘導はスムーズだ。
中小企業の経営者へのアプローチ
中小企業の場合、人事部がなく、経営者か総務担当者が研修を決める。このケースでは、
「社員のスキルアップに費用をかけているのに、定着率が悪くて困っているという経営者からの相談が増えています。御社では、採用・育成コストに課題を感じることはありますか?」
採用・育成コストと研修を絡めることで、「単なる研修の話」から「経営課題の話」にステップアップできる。
季節を使ったテレアポ戦略
教育業界のテレアポで特に効果的な時期は以下の通りだ。
10〜11月:来期研修計画への種まき
「来年度の研修計画をそろそろ考え始める時期かと思いまして、ご挨拶がてらご連絡しました。」
この時期に情報提供ベースでアポを取り、12〜1月に提案を行う流れが理想的だ。
6〜7月:下半期の予算消化
上半期で予算が余っているケースがある。「下半期に使える予算がある」という文脈でアプローチすると反応が良い。
「上半期の予算に余裕がある時期に、試験的にオンライン研修を導入される企業が増えています。短期間・小規模から始められますがいかがでしょう?」
1〜2月:今期末の予算消化
3月決算企業の場合、1〜2月に今期残りの予算を使い切りたいニーズがある。「今期中に」という言葉が刺さる。
よくある断り文句への対処
「今年度の研修計画はもう決まっています」
「そうですか、承知しました。来年度の計画はいつ頃からお考えになりますか?その時期にあらためてご連絡してもよろしいですか?」
「来期のフォロー」につなげて情報を取得する。「○月頃」と言ってくれたら、その時期にカレンダー登録して再コールする。
「予算がない」
「無料のトライアルから試していただける形もありますが、いかがでしょうか?」
eラーニングやオンライン研修の場合、無料試用から始めるモデルが多い。予算なし断りには「まず試してみる」の形を提示すると通りやすい。
教育業界のテレアポは、「研修を売る」ではなく「人材育成の課題を解決する」という立ち位置で話すのが成功の鍵だ。担当者が自分の課題として認識してくれた瞬間に、アポへの道が開ける。
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