医療・介護業界テレアポ|院長・施設長につなぐコツ

医療・介護業界へのテレアポは、普通のBtoBとは別物だと思ったほうがいい。受付の壁が分厚く、担当者(院長・事務長・施設長)につながるまでが勝負。さらに、相手はほぼ毎日営業電話を受けているため、定番のトークはまず刺さらない。

でも、突破口はある。今回は医療・介護テレアポの実態と攻略法を整理する。

医療・介護業界のテレアポの特殊性

受付のガードが固い

病院や介護施設の受付は、営業電話の遮断を徹底的に訓練されている。「お電話の件は事務長が担当です。担当に確認しますのでFAXでお送りください」——このフォーム回しが標準的な対応だ。FAXを送ったところでほぼスルーされるのはわかっていても、断り文句として機能している。

クリニック(個人経営の診療所)と大病院では攻め方が全く異なる。クリニックなら院長が電話口に出てくることもあるが、20床以上の病院になると事務部門が完全に窓口を担う。

キーマンが多岐にわたる

商材によって、アプローチすべき相手が違う。

商材キーパーソン
電子カルテ・システム事務長 / 院長(クリニック)
介護ソフト施設長 / 事務担当
医療消耗品・器具購買担当 / 診療部長
求人・採用人事担当 / 事務長
経営コンサル院長 / 理事長

「担当者に繋いでください」では通らない。最初のトークで「誰に用件があるか」を明確にすることが、受付突破の第一歩だ。

電話に出られるタイミングが限られる

クリニックは診察中に電話に出られない。午前診(9〜12時)と午後診(14〜18時)が診療時間の目安で、ちょうど診察の隙間となる**昼休み(12〜14時)や午後診前(13〜14時)**が比較的つながりやすい。

病院の事務部門は通常勤務なので、10〜17時は一般的な架電時間帯でも問題ないが、月末や決算期は業務が立て込む。

受付突破の実践テクニック

用件を「相談」ではなく「確認」にする

「お世話になります。先日ご案内差し上げた件でご確認させていただきたく、事務長様はいらっしゃいますか?」

初回でもこのトークが使えるのは、「案内した」の事実が曖昧でも「ご確認」という柔らかい言い方にすれば受付が判断しづらいからだ。ただし乱用すると信頼を失うので、実際に事前にFAXやDMを送った上で使うのが本筋だ。

部門名で指名する

「院長先生はいらっしゃいますか?」より「診療部長様か、もしくはシステム管理のご担当の方はいらっしゃいますか?」のほうが受付は回しやすい。名前ではなく役割で聞くことで、受付の「判断」を省いてもらえる。

クリニックの院長に直接かける

小規模クリニックは院長が電話口に出ることがある。この場合は受付突破という概念がなく、最初の10秒が全てだ。

「院長先生、お忙しいところ失礼します。電子カルテの更新コストでお悩みの先生方に向けて、〇〇のご提案をさせていただいています。1分だけお時間いただいてもよろしいでしょうか?」

「1分だけ」と言いながら、相手が乗ってきたら自然に会話を伸ばす。最初の同意を取ることが目的だ。

介護施設へのテレアポ

介護施設(特養・老健・グループホーム等)は病院より少し攻めやすい傾向がある。施設長や相談員が比較的電話対応をしてくれるケースが多い。

ただ、介護業界の特性として「今は人手不足で余裕がない」という断り文句が定番だ。これに対しては、

「そのご状況だからこそ、スタッフさんの業務負担を減らせるかもしれないと思いまして」

人手不足の課題に直接リンクさせることで、「そんな方法があるなら少し聞いてみようか」という流れが生まれやすい。

商材別トークのポイント

電子カルテ・業務システム

切り口は「更新コスト」か「操作性の改善」だ。既存システムへの不満は潜在的に高い。

「現在お使いのシステムの保守費用に毎年〇〇万円程度かかっていませんか?同等機能で30%コストダウンできている事例があります。」

採用・求人

慢性的な人手不足が続く業界なので、採用コストや採用難の話はすぐ刺さる。

「最近、ヘルパー・看護師の採用に苦労されているというお話をよく聞きます。御施設では今どちらからの応募が多いですか?」

まずヒアリングを先行させてから提案に移ると自然だ。

経営・補助金コンサル

「補助金を使ったシステム導入」という切り口は医療・介護業界にはよく響く。国や自治体からの補助制度が多い業界なので、「補助金対応」というワードを早めに出すと担当者の関心を引きやすい。

架電後のフォロー

医療・介護業界は意思決定が遅い。院長一人でなく、理事会・委員会での承認が必要なケースも多い。最初の架電でアポが取れなくても、「3ヶ月後」「半年後」に再架電したらホットになっているというケースは珍しくない。

フォローコールの間隔は最低でも1〜2ヶ月あける。頻繁にかけすぎると「しつこい」と記録されて完全にシャットアウトされる。適切なタイミングでのリスト管理が、長期的な成果を左右する。


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