採用管理システムのテレアポ|人事担当への提案トーク
採用管理システム(ATS)のテレアポは、アプローチ先が「人事・採用担当者」に絞られるため、受付突破の設計が独特だ。また、競合が多い領域なので、トークの差別化が成否を分ける。
今回は実際のテレアポ現場で使われているATSの提案トークをもとに、勝てるアプローチの組み立て方を整理する。
受付突破:「採用のお手伝いをしている会社」で抜ける
ATS系のテレアポで受付に引っかかる原因の多くは、「ツールの売り込み」と思われること。そこを外すために、受付トークは業務のジャンル(採用管理・応募者対応)を前面に出すのが定石だ。
受付トーク例:
「私共、採用応募者の管理ですとか、社内調整業務についてのお手伝いをしている会社でございまして、そういったお話ですと、採用担当者様がされていらっしゃるかと思いまして、お呼びたてさせていただきました」
「採用管理」「社内調整業務」といったキーワードは、受付が「担当者に繋ぐべき話」と判断しやすい。「ツールの紹介です」と言うより通りがいい。
受付の「ご用件は?」に対しても、抽象的な業務ワードで答えれば十分。このフェーズでサービス名や機能説明は不要だ。
担当者へのファーストトーク:導入事例で信頼構築
担当者に繋がったら最初の30秒が勝負。「どんな業種・規模の企業が使っているか」を具体的に伝えることで、相手に「自社でも使えるかも」とイメージさせる。
ATSの導入事例として効くのは:
- 小売・サービス業(店舗数が多い会社)
- 食品・飲料メーカー
- 人材サービス会社
- 商社・専門商社
特に架電先の業種に近い事例を1〜2社出せると、担当者の前のめり度がぐっと上がる。事前に架電先の業種を確認して、同業事例を準備しておくのは必須作業だ。
現状ヒアリング:「媒体ごとに管理している」を引き出す
ATSの価値が最も刺さるのは、「マイナビ・リクナビなど複数媒体をそれぞれ個別に管理している」企業だ。エクセル管理だとなおよい。
ヒアリングの切り口:
「ちなみに現在御社では、応募された方の個人情報の管理などは、求人媒体のツールなどをご利用になられていますでしょうか?」
これに対して「媒体ごとで管理していますね」という答えが返ってきたら、そのまま一元管理のメリットへ繋げられる。
エクセル管理の会社なら、さらにチャンスが高まる。「人事担当者が1日どれくらい管理業務に時間を使っているか」を掘り下げると、課題感が明確になる。
訴求の三本柱:管理・効率化・歩留まり
ATSトークで数字を使って刺さる訴求はこの3点:
① 応募者情報の一元管理 22〜30媒体以上と連携し、バラバラだった応募データを1画面で確認できる。1日10分程度の操作で全媒体の情報が揃う、という具体性が受け入れられやすい。
② 面接日程調整の自動化 「一番大変」と言われる面接調整とリマインド通知を自動化できる点は、採用担当者の痛点に直撃する。特に採用ピーク(3〜4月)は担当者の作業量が爆増するので、このタイミングでのアプローチが刺さりやすい。
③ 歩留まり・辞退防止への効果 優秀な人材の歩留まりが2割以上改善した事例、承諾率が10%上がった事例などは、数字として明確に伝えられる。採用費用が高騰している現状では、「採れるだけでなく、入社まで繋ぎとめる」ニーズが強い。
LINEで候補者とやり取りできる機能がある場合は、「候補者との距離感とレスポンスが改善できる」という点も添えると、特に若年層採用に苦労している企業に響く。
切り返しトーク:「今は忙しい」「予算がない」への対応
採用担当者は年度末・年度初めは本当に多忙なので、「今は無理」という返しは頻繁に来る。
忙しい時期への切り返し:
「そうですよね、今が一番忙しいシーズンだと理解はしているのですが(笑)、4月・5月になると残念ながらせっかく採用した方が辞めてしまうというのを仕事柄多く見ておりまして、その前にぜひ情報だけでもお伝えしたかったんですね。今すぐ何かをお願いするわけではありませんので、月が明けた後の◯日か◯日でいかがでしょうか?」
忙しいという断り文句に対して、時期のずれた具体的な日程を提案するのがポイント。「GW明けの◯日」「月初の◯日か◯日」という形で、2択で迫ると決まりやすい。
「すでにツールを入れています」という返しに対しては、「切り替えの話ではなく、相乗効果が出た活用事例の情報提供として」という切り口で継続できる。
アポの日程打診:2択+具体的な日付が鉄則
日程打診はATSに限らないが、「来週か再来週で」という曖昧な聞き方は避ける。
「今日が◯日ですので、来週の◯日と◯日ではご都合いかがでしょうか?」
必ず2択で日付を出す。「いつがいいですか?」と聞いてしまうと相手に考えさせる時間が発生し、「また今度で」という逃げを誘発する。2択にすることで「どちらにするか」という思考に誘導できる。
オンライン商談(30分)を設定できれば、ATSは画面を見せながら説明できる強みが活きる。電話口での機能説明を長くするより、「実際の画面を見てもらう場を作る」ことに集中するのが正解だ。
まとめ
採用管理ATSのテレアポを成功させるポイントは3つ:
- 受付突破は「採用業務の担当者」に繋ぐ言い方で通す
- 担当者には同業事例の数字を出してリアリティを上げる
- アポ打診は2択で具体的な日付まで落とす
採用市場が厳しくなっている今、採用担当者のペインは深い。「媒体ごとにバラバラ管理している」「面接の日程調整に時間がかかっている」という課題を持つ企業はまだ多く、テレアポが刺さる余地は十分ある。
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