「資料送って」の後が勝負|テレアポ後追い戦略

テレアポあるある。「じゃあ、とりあえず資料送ってもらえますか?」

アポインターならこのセリフを100回は聞いたことがあるだろう。そして多くの場合、資料を送った後は何も起こらない。返信もない。次にかけたら「あ、まだ見てないんですよね」と言われる。

実は、「資料送って」は断りの常套句でもあり、同時に本当に興味がある人のサインでもある。問題は、その見極めと、送った後のアクションにある。

テレアポの成果は、「かける」だけでなく「追う」ことで最大化する。今回は、資料送付後の後追い戦略を具体的に見ていこう。

「資料送って」の3タイプを見極める

タイプ1: 本気の「資料送って」(全体の約20%)

本当に興味があって、社内で検討したいから資料が欲しいケース。見分け方は、具体的な質問があるかどうかだ。

「料金ってどれくらいですか?」 「うちの業界の事例ってあります?」

こういう質問が出てきたら本気度が高い。この場合は、資料送付と同時に次のアクションを約束するのが鉄則。

「来週の水曜か木曜に、ご確認いただけたかお電話してもよいですか?」

「また電話します」ではなく、具体的な日時を決める。これだけでフォロー率が3倍変わる。

タイプ2: やんわり断りの「資料送って」(全体の約60%)

「今は忙しいから電話を切りたい。でも明確に断るのも気が引ける」というケース。最も多いパターンだ。

見分け方:

  • メールアドレスを聞いたときに「info@〜でいいですよ」と代表アドレスを出す
  • 「いつでもいいですよ」と時期を指定しない
  • 声のトーンが明らかに「早く切りたい」

このタイプに対して、資料だけ送って放置するのは完全にNG。かといってゴリ押しもNG。資料送付を「次のコンタクトの口実」にするのが正解だ。

タイプ3: 社交辞令の「資料送って」(全体の約20%)

完全に断っているが、日本人的な礼儀で「資料送って」と言っているパターン。いくら追っても成果にはならない。

見分け方は、会話が一方的だったかどうか。こちらの質問にほぼ答えず、「はい」「ええ」しか言わなかった場合は、このタイプの可能性が高い。

資料送付の3つの鉄則

鉄則1: 30分以内に送る

「資料送って」と言われてから資料を送るまでの時間は短ければ短いほどいい。理想は電話を切ってから30分以内。遅くとも当日中。

なぜか。相手が「資料を待っている」という意識を持っている間に届けることで、開封率が圧倒的に上がる。翌日になると「何の資料だっけ?」状態になる。

鉄則2: メール本文に「電話の内容を3行で要約」する

資料をPDFで添付するだけのメールを送っていないだろうか。これでは開封されない。

メール本文に、電話で話した内容の要約を3行で入れる

先ほどお電話にて、
・営業リスト作成に月10時間以上かかっている
・架電結果の管理がExcelで限界に近い
とのお話をいただきました。
添付の資料はこの2点に関連する内容です。

相手は「あ、ちゃんと聞いてたんだな」と思う。パーソナライズされたメールは、テンプレメールの3倍の返信率があるというデータもある。

鉄則3: 資料は「全部入り」ではなく「1ポイント」

会社紹介、サービス概要、料金表、導入事例…と全部盛りの資料を送るケースが多いが、これは逆効果。ページ数が多いほど読まれない。

電話でヒアリングした課題に関連する1ポイントだけを送る。3〜5ページで十分。「もっと詳しく知りたい」と思わせるくらいがちょうどいい。

後追いコールの最適タイミング

ベストタイミング: 送付から2〜3営業日後

早すぎると「まだ見てないです」と言われ、遅すぎると忘れられる。資料送付から2〜3営業日後が最も反応がいい。

具体的には:

  • 月曜に送付 → 水曜〜木曜にフォローコール
  • 金曜に送付 → 火曜〜水曜にフォローコール

月曜朝と金曜夕方のフォローコールは避ける。月曜朝は忙しく、金曜夕方は「週末モード」で営業電話への反応が悪い。

テレアポに最適な時間帯の記事でも触れているが、後追いコールのタイミングは成果に直結する。

フォローコールのトーク例

NG例:

「先日お送りした資料、ご覧いただけましたか?」

これだと「まだ見てないです」で会話が終わる。

OK例:

「先日の資料の中で、◯◯のコスト比較の部分だけ2分で補足させてください。」

「見たかどうか」を聞くのではなく、追加の価値を提供するスタンスで入る。これなら「見てない」場合でも「じゃあ聞きます」となりやすい。

後追いの仕組み化

フォロータスクを自動化する

資料送付後の後追いは、個人の記憶に頼ると確実に漏れる。1日60件架電していれば、「誰にいつ資料を送ったか」なんて覚えていられない。

最低限、以下の情報を管理する仕組みが必要だ:

  • 送付日
  • 送付先(担当者名+メールアドレス)
  • 電話で話した内容の要約
  • 次のフォロー予定日
  • フォロー回数

Excelでもできなくはないが、件数が増えると管理が破綻する。Excelの限界で触れている通り、テレアポの規模が大きくなるほどSFAなどのツール導入を検討したほうがいい。

フォローは3回まで

後追いコールは最大3回を目安にする。3回かけて反応がなければ、温度を「コールド」に下げて、一定期間後にリサイクルするのが効率的だ。

  • 1回目(送付2〜3日後): 資料の補足+反応確認
  • 2回目(1回目から1週間後): 別の切り口で価値提供
  • 3回目(2回目から2週間後): 最終確認。「今後も情報提供してよいか」を確認

3回目でも反応がなければ、それ以上追うのはコスパが悪い。新規架電にリソースを振った方がアポ数は増える。

「資料送って」をアポに変換するテクニック

そもそも、「資料送って」と言われた時点でアポに持っていくテクニックもある。

相手: 「じゃあ、とりあえず資料送ってもらえますか?」 アポインター: 「もちろんです。ただ、資料だけだと御社の状況に合わない部分もあると思うので、15分だけオンラインで説明させていただけませんか?資料もその場でお渡しします。」

ポイントは**「15分」という短い時間を提示する**こと。1時間の商談は断られても、15分のオンラインミーティングなら受けてもらえる確率が上がる。

もう1つの方法:

「資料は3種類あるんですが、御社に一番合うのを選ぶのに2〜3質問させてもらってもいいですか?」

「資料を送る」という相手の要望を受け入れつつ、その場でヒアリングに持ち込むテクニックだ。質問に答えてもらう中で課題が明確になり、自然とアポにつながるケースが多い。

まとめ

「資料送って」はテレアポの終わりではなく、次のフェーズの始まりだ。

  • 「資料送って」の3タイプを見極める(本気/やんわり断り/社交辞令)
  • 資料は30分以内に、電話内容の要約付きで、1ポイントに絞って送る
  • 後追いコールは2〜3営業日後、「見たか?」ではなく追加価値を提供するスタンス
  • フォローは3回までを仕組み化する

テレアポで資料送付に至る件数は、架電数の10〜20%程度。1日80件かければ8〜16件が「資料送って」になる計算だ。ここからのアポ化率を10%から20%に上げるだけで、月間のアポ数は大きく変わる。

「かける」だけでなく「追う」。この意識の差が、チームの成果を分ける。


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