物流・倉庫業界テレアポの攻略法|定温倉庫の空きスペース提案で刺さるトーク

物流業界へのテレアポと聞くと、「倉庫のスペースを売り込む電話」をイメージするかもしれない。でも実際の物流テレアポはもっと奥が深い。荷物の保管だけでなく、出荷戦略やコスト最適化まで提案できれば、アポ率は段違いに上がる。

今回は、物流会社が自社の倉庫スペース(特に定温倉庫)を企業に提案するテレアポのコツを見ていこう。

物流業界テレアポの入り口:信頼性で受付を突破する

「上場企業」の看板は最強のパスポート

物流業界のテレアポで受付を突破するための最大の武器は、企業としての信頼性だ。東証に上場している物流会社であれば、「物流会社として東証に上場しております〇〇の」と最初に伝えるだけで、怪しさが一気に消える。

上場していない場合でも、「政府の備蓄米を保管している実績がある」のような公共性のある取引実績を出すことで、同様の効果が得られる。

取り次ぎ先の指定を業界別に変える

物流のテレアポで失敗しがちなのが、取り次ぎ先を間違えること。相手が物流会社なら「物流部門」、製造業なら「生産管理」、食品メーカーなら「物流部門もしくは仕入れ担当」と、相手の業種に合わせて変える必要がある。

リストの企業情報を見て、事前に「この会社ならこの部署に繋いでもらおう」と決めておくのが理想だ。テレアポで「ご担当者様」と言ってしまうと、受付は誰に繋げばいいかわからず、「担当者不在です」で終わることが多い。

担当者トークの核心:「空きスペース」を弱みではなく機会に変える

ストレートに「空いている」と言い切る

「倉庫が空いています」と正直に言うのは、一見マイナスに聞こえるかもしれない。しかし実は、これが意外と刺さる。

なぜか。物流の担当者は常に「急な保管ニーズに対応できるか」を気にしているからだ。「今すぐ使えるスペースがある」という情報は、彼らにとっては安心材料になる。特に季節変動の大きい商品を扱う企業にとって、柔軟に使える倉庫スペースは喉から手が出るほど欲しいものだ。

「コスト削減」より「供給力の安定」

倉庫テレアポで「コスト削減できます」と言うのは間違いではないが、もっと刺さる切り口がある。それが「供給力の安定」と「戦略的な出荷拠点」だ。

例えば、東北エリアに倉庫を持つ物流会社なら、「東北エリアへの供給力安定や、商品のストックポイントとして有効活用いただいている企業様が多い」と伝える。「安い」ではなく「便利」「戦略的に使える」の方が、物流担当者の心に響く。

定温倉庫の差別化ポイント

通常の倉庫と定温倉庫では、テレアポのトークが全く変わる。定温倉庫は「室温15度、湿度65%で一定した保管が可能」という具体的なスペックを伝えることで、一般倉庫との違いを明確にできる。

「カビや害虫、結露、急激な温度変化による劣化がない」と伝えれば、食品メーカーや医薬品メーカーの担当者は即座に自社の課題と結びつける。スペックを具体的に言えるかどうかが、プロの物流営業とそうでない営業の分かれ目だ。

物流テレアポ特有のアウト返し

「すでに取引先がある」

物流のテレアポで最も多いアウトがこれだ。しかし、物流において1社だけに依存するのはリスクだということを、担当者自身もわかっている。

「もちろん、すぐ横持ちで移動してほしいわけではないんです。ただ、現在の取引先に何かあったときのバックアップや、季節的な在庫増に対応できる選択肢として、一度情報だけお持ちしたいと思いまして」と返す。

BCP(事業継続計画)の観点から、倉庫を分散させることの重要性は物流担当者なら理解しているはずだ。

「東北エリアには出荷ニーズがない」

このアウトが来たら、無理に攻めない方がいい。ない地域にはないのだから、ここでゴリ押しすると信頼を失う。「承知しました。もし今後東北エリアへの展開をお考えになった際に、ご連絡いただければ」と引くのが正解だ。

ただし、この情報は次のコールに活かせる。同業界で東北への出荷がないなら、リスト全体を見直す判断材料にもなる。

「価格はどのくらい?」

早い段階で価格を聞かれるのは、実は良いサインだ。関心がなければ価格なんて聞かない。ただし、電話で価格を伝えると「高い」で終わることが多いので、「保管する荷物の種類や数量によって変わりますので、一度お会いしてヒアリングさせてください」と、アポに繋げる返し方がベターだ。

物流テレアポのリスト戦略

業種で絞り込む

定温倉庫であれば、食品メーカー、飲料メーカー、医薬品メーカー、化粧品メーカーが主なターゲットになる。常温倉庫なら、ECサイト運営企業や日用品メーカーが狙い目だ。

業種を絞らずに「製造業全般」にかけると、温度管理が不要な企業に延々と電話することになる。リストの精度がテレアポの効率を左右するのは、物流業界でも同じだ。

エリアで絞り込む

倉庫は物理的な場所に紐づくサービスだ。東北に倉庫があるなら、東北エリアに出荷拠点を持ちたい企業がターゲットになる。全国の企業にかけるのではなく、「東北への出荷ニーズがありそうな企業」に絞ることで、通話1件あたりの成約確率を上げられる。

まとめ

物流・倉庫業界のテレアポは、「空いている」を弱みではなく「すぐ使える」という強みに変換することがポイントだ。信頼性のある自社紹介で受付を突破し、担当者にはコスト削減より供給力の安定を訴求する。定温倉庫なら具体的なスペックを、リストは業種とエリアで精緻に絞り込む。物流は一度取引が始まると長期契約になりやすいから、最初のアポ獲得に全力を注ぐ価値がある。

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