テレアポでATS・採用管理ツールを提案|パート・アルバイト採用向けトーク
ATS(採用管理ツール)のテレアポ、やったことがある人なら分かると思うが、第一声で「採用管理ツールのご案内で」と言った瞬間に切られるパターンが本当に多い。
特にパート・アルバイトの採用管理ツールは、既に何かしらのサービスを使っている会社がほとんどだ。求人媒体が無料のATSを提供していたり、Excelで管理していたり。「今のやり方で回ってるから大丈夫」と言われやすい。
でも、「回っている」と「うまくいっている」は違う。月に10人以上のアルバイト応募を処理している会社なら、採用管理の非効率さに気づいていないだけというケースが多い。今回は、パート・アルバイト採用向けATSのテレアポで成果を出すトーク設計を見ていこう。
「媒体の営業じゃないですよ」が最初の一言
ATS系のテレアポで最も重要なのは、最初の5秒で「求人媒体の営業ではない」と伝えることだ。
なぜか。採用担当者のもとには、求人媒体(タウンワーク、バイトル、マイナビバイトなど)の営業電話が毎日のようにかかってくる。「採用の件で」と聞いた瞬間、反射的にガードが上がる。
「媒体掲載のお話ですとか、新規の営業のお話では全くなくてですね(笑)」
この一言を最初に入れるだけで、担当者の態度が変わる。「媒体じゃないなら何だ?」という好奇心が生まれる。ここから「採用管理の効率化ツール」の話につなげる。
フックは「近隣の採用動向」
ATSの機能を説明するよりも先に、担当者が本当に知りたい情報を提供する。それが「近隣の同業他社の採用動向」だ。
「焼津も含めて静岡市内とかで、どういう採用状況にあるかとか、近隣の同業他社さんの情報などを含めて、最近の動向やトレンドをお伝えできればと思っていまして」
採用担当者は、自社の採用がうまくいっているかどうかを、周囲と比較して判断したい。「うちの時給は相場より高いのか安いのか」「同業他社はどのくらい応募が来ているのか」。こういった情報への飢えは想像以上に強い。
ATSの説明は後回しでいい。まず「採用情報の提供」を名目にアポを取り、商談の場でATSの話をする方がスムーズだ。
「今使っているATS」を聞くヒアリング術
ATSのテレアポでは、必ず競合のヒアリングをする。
「ちなみに採用管理ツールって今何をご利用になられてますか?」
この質問への回答パターンは3つ。
パターン1:「某社のATSを使ってます」
「安価でご利用いただけるサービスですよね、結構使っている会社さん多いですね」と受け止める。競合を否定しない。その上で「使っていて、もうちょっとこうなったらいいなという点はありますか?」と不満を引き出す。
パターン2:「Excelで管理してます」
チャンス。応募が月10件を超えるとExcelでの管理は破綻する。「応募から面接日程の調整まで、全部手作業でやられているんですね。それ、かなり大変じゃないですか」と共感する。
パターン3:「特に使っていません」
最大のチャンス。「応募が来たらメールで確認して、電話で面接日程を調整して…という感じですか?」と現状を可視化する。自分たちがどれだけ非効率なことをしているか気づかせる。
月額コストの伝え方
ATSの商談で避けて通れないのが価格の話。テレアポの段階では詳細は言わないが、聞かれた場合の答え方を準備しておく。
「月額でいうと10万円前後のツールなので、正直お安くはないです。ただ、採用担当者の方が応募管理に使っている時間を換算すると、人件費の方が高くついているケースがほとんどです」
ポイントは「安い」とは言わないこと。安いと言うと安っぽく聞こえる。「人件費との比較」で伝えると、投資対効果として理解してもらえる。
実際に、月に30件以上の応募を処理している担当者が、1件あたり15分を応募管理に使っているとすると、月7.5時間。時給2,000円で換算しても月15,000円。これが複数拠点になれば、あっという間にATSの月額を超える。
アポ取りのクロージング:「10分15分でいい」
ATSのテレアポでは、アポの時間を短く設定するのが有効だ。
「何か導入してほしいわけではなくて、地域の採用動向も含めて10分15分で見ていただけませんか」
「30分」と言うと抵抗感がある。「10分15分」と言えばハードルが下がる。実際には15分では終わらないが、入り口としてはこのくらいの軽さでいい。
もう一つのテクニックが、日程の具体化だ。
「今日が◯日ですので、来週の◯日と◯日ではご都合いかがですか」
「来週のどこかで」ではなく、具体的な日付を2つ提示する。人間は選択肢を与えられると「どちらにしようか」と考え始める。「会うか会わないか」ではなく「いつ会うか」の判断に脳がスイッチする。
リスト設計:パート・アルバイトの採用数で優先順位をつける
ATSのテレアポリストは、月間の採用人数で優先度を分ける。
- S優先: 月間応募30件以上(飲食チェーン、小売チェーン、物流センターなど)
- A優先: 月間応募10〜30件(中規模サービス業、介護施設など)
- B優先: 月間応募10件未満(小規模店舗、個人経営など)
B優先の企業はATSの必要性が薄いので、無理に攻めてもアポにならない。S優先に集中すると効率が良い。
また、求人媒体に常時掲載している会社は、それだけ採用ニーズが高い。求人サイトで「常時募集」を出している企業をリスト化するのも一つの手だ。
まとめ
ATS・採用管理ツールのテレアポは、「媒体の営業じゃない」という第一印象と、「近隣の採用動向を提供する」というフックが成功の鍵だ。競合ATSからの切り替えを狙う場合は、否定せず不満を引き出すヒアリングが効く。
アポの時間は「10分15分」と短く設定し、日程は具体的に2択で提示する。リストは月間の採用人数で優先度をつけ、応募数が多い企業にリソースを集中させよう。
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