WEB広告営業のテレアポで使える「業界別フック」と数字の威力

「WEB広告のご提案」では誰も話を聞いてくれない

WEB広告代理店のテレアポは激戦区だ。マーケティング担当者のもとには、毎日のようにWEB広告の営業電話がかかってくる。「御社のWEB広告を最適化して——」と言った瞬間、「間に合ってます」で終了。

だが、某大手広告グループのテレアポチームは、業界ごとに刺さるフレーズ(フック)を使い分けることで、高いアポ率を維持していた。さらに「CV5倍」「CPA50%削減」といった具体的な数字を武器にしていた。

今回は、WEB広告営業のテレアポで使える業界別フックと、数字の効果的な使い方を見ていこう。

受付突破:「グループ名」で信頼を借りる

WEB広告代理店のテレアポで最初のハードルは受付突破だ。ここで有効なのが親会社・グループの知名度を借りるテクニック

「東証プライム上場の○○グループの△△という会社です」

自社名が無名でも、親会社が上場企業であれば「怪しい会社ではない」という最低限の信頼を獲得できる。受付の判断基準は「通すか断るか」の二択で、上場グループを名乗ることでこの判断を「通す」側に傾けられる。

また、用件を聞かれた際は「御社で出稿されているウェブ広告の件で」と言い切る。「ご提案」「ご紹介」ではなく「件で」と言うことで、既存の取引に関する連絡のようなニュアンスを出す。

業界別フック:最初の30秒を変える8つのパターン

担当者に繋がったあとの最初の30秒が勝負。ここで相手の業界に特化した「いま起きている変化」を伝えることで、「うちに関係ある話だ」と思わせる。

不動産業界

「昨年末くらいから、販売促進のポスティングからWEB広告に移行する不動産会社様が増えていて、広告費用が高騰しつつある」

不動産会社のマーケ担当は、チラシからデジタルへの移行期にある。「高騰」というワードで「うちも影響を受けているかも」と考えさせる。

EC業界

「特に昨年末から、円安の影響で原材料費が上がって——」

EC事業者にとって原材料費高騰は利益を直撃する問題。広告費の最適化ニーズが高まっているタイミングを突く。

学習塾業界

「学習塾業界が新規の生徒さん獲得のために広告出稿を強化して、広告費用が高騰している」

塾は1月〜3月の入学シーズンに広告費が集中する。業界全体の動きとして伝えることで、「うちも対策しないと」と思わせる。

ブライダル業界

「ブライダル関係の検索数もコロナ前の8割まで復活した」

コロナからの回復という具体的なデータで、「今がチャンス」という前向きな文脈を作る。

人材派遣業界

「求人数がコロナ前の1.5倍に増加して、広告出稿を強化する人材派遣会社様が増えている」

人材業界は広告費が大きい。求人数の具体的な増加率を出すことで、リアリティを持たせる。

金融業界

「昨年にNISAの上限が上がって、広告出稿が増えて広告費用が高騰しつつある」

制度変更と広告費の関連を示す。金融機関のマーケ担当は制度変更に敏感なので、このフックは刺さりやすい。

数字の威力:「CV5倍」「CPA50%削減」の使い方

業界別フックで関心を引いたあと、トドメになるのが具体的な成果数字だ。

「○○業の会社様ですと、予算変わらずにCVが5倍以上に伸びた事例ですとか、CPAを約50%削減させていただいた事例があった」

この数字の出し方にはテクニックがある。

  1. 「予算変わらずに」を先に言う — 「追加予算が必要」と思われるのを防ぐ
  2. 2つの指標を並べる — CV向上とCPA削減という2軸で攻める
  3. 「事例があった」と過去形で — 「できます」より「できた実績がある」の方が信頼性が高い

「既存代理店を変えたくない」への切り返し

WEB広告営業で最も多い断り文句が「もう代理店が入ってる」「予算が決まってる」だ。ここでの切り返しトークが秀逸。

「僕も広告の営業が長いので、今日提案したら明日決まるわけじゃなくてですね(笑)。代理店さんをいきなり変えるとなると大きなパワーが必要になりますし、今すぐにとはならないと思いますけれども——」

ポイントは**「自分も業界の人間だ」という共感を示すこと**。「広告の営業が長い」と言うことで、相手の状況を理解していることを伝え、「いきなり変えろとは言わない」で安心させる。

その上で「情報提供とご挨拶かねて、オンラインで30分ほど」と着地させる。最終的なゴールは「代理店を変えること」ではなく「30分のオンライン商談」だ。

まとめ

WEB広告営業のテレアポは、「広告の最適化」という抽象的な提案では勝てない。業界ごとの「いま起きている変化」をフックにし、具体的な成果数字で裏付ける。この組み合わせで、他の広告営業電話との差別化ができる。

8業界のフックを持っていれば、リストのほぼ全業種に対応可能だ。自社の実績と照らし合わせて、最も数字が映える業界から優先的に攻めていくのが効率的なアプローチだろう。

あわせて読みたい


テレアポの管理をもっとシンプルに。 KIZUNA SalesFlowは、テレアポチームのためのシンプルなSFAツールです。 詳しくはこちら →

KIZUNA SalesFlow

読んで終わり、にしない。
架電を成果に変えるSFA。

ブラウザのソフトフォンでワンクリック発信・自動録音。200万件超の営業リスト付きで、初期費用0円・契約期間の縛りなし、月額¥1,480〜(税抜)。リストを開いて、今日から開拓に集中できます。

関連記事