Cookie規制後のWeb広告テレアポ|既存代理店がいる企業への切り込み方

Web広告の代理店が「テレアポでアポを取る」というのは難易度が高い。なぜなら、ほとんどの企業にはすでに取引代理店があるからだ。「既存業者がいます」「予算は決まっています」という壁をどう越えるか——実際のトークスクリプトから使えるアプローチを抽出した。


Cookie規制という「外部環境の変化」を突破口にする

Web広告テレアポで有効な切り口は、業界全体に影響している外部環境の変化を話題に持ち込むことだ。Cookie規制(サードパーティCookieの廃止)は、リターゲティング広告の精度を下げ、多くの企業でCPA(顧客獲得単価)の悪化を招いた。

これは既存代理店がいる企業にも等しく影響している。つまり、「今の代理店が悪い」ではなく「業界全体の課題」として話を切り出せる。

ファーストトーク例:

「今、Cookie規制でリターゲティング広告等が打ちづらくて、CPAにかなり影響が出ている中でですね、私どもが独自のマーケティング技術を使って改善できた事例があったものですから、一度情報提供のお時間をいただければと思って、ご連絡させていただいたんですね」

「代理店を変えてください」ではなく、「環境変化への情報提供」として入ることで、相手の警戒心を下げられる。


受付突破:「Web広告の担当者」に繋ぐ言い方

Web広告のテレアポは、受付に「広告の営業です」と聞こえた瞬間にシャットアウトされるリスクがある。

受付トーク例:

「御社で出稿されているウェブ広告の件でご連絡させていただいておりまして、そういったマーケティングのお話ですと、広告のご担当者様がいらっしゃるかと思いまして、お呼びたてさせていただきました」

「御社の広告の件」という言い方は、受付に「業者からの連絡」よりも「担当者への用件」として判断させやすい。「マーケティングのご担当者」「デジタル広告のご担当者」というワードで担当者像を絞り込む。


担当者へのヒアリング:現在の配信媒体と課題を引き出す

担当者に繋がったら、現状把握のヒアリングをすぐ入れる。

「ちなみに今、SNSを中心にリスティング広告なども実施されていますか?」

これは「Yes」でも「No」でも次の展開に繋げられる質問だ。広告を実施していれば媒体ごとの課題を掘れるし、あまりやっていなければ「参入機会がある」という話として展開できる。

業界別の追加訴求トークも有効:

  • 不動産業:「ポスティングからWeb広告に移行する企業が増えて、広告費が高騰している」
  • EC業界:「円安の影響で原材料費が上がっている中、広告効率がより重要になっている」
  • 学習塾:「オンラインスクールの競合が増え、新規生徒獲得の広告費が上昇している」
  • 人材派遣:「求人数がコロナ前の1.5倍に増え、広告競争が激化している」

業界固有の「今なぜ動くか」の理由を添えると、担当者の前のめり感が変わる。


「既存代理店がいる」壁の崩し方

Web広告テレアポで最も頻繁に来る返しがこれだ。

「うちは今、別の代理店さんにお願いしているので」 「予算はもう決まっています」

このときに力技で突破しようとしても逆効果。正解は**「もちろん切り替えの話ではない」と先に宣言する**こと。

「代理店さんをいきなり変えるとなると大きなパワーが必要になりますし、今すぐにとはならないと思いますので(笑)。ただ、同業他社様でCVが5倍以上に伸びた事例ですとか、CPAを約50%削減できた事例がありましたので、情報提供とご挨拶かねて、オンラインで30分ほどお時間を頂けませんか?」

「今すぐ変えてくれとは言わない」を先出しすることで、相手の「断らなきゃ」モードを一旦解除できる。担当者にとって情報収集は業務の一部なので、「事例の共有」であれば聞いてもらいやすい。


数字で語る:CVR・CPAの改善実績

Web広告テレアポで刺さる数字の使い方:

指標訴求例
CVR(コンバージョン率)平均1.5倍改善
CPA(顧客獲得単価)約50%削減
予算据え置きでのCV数5倍以上に拡大した事例

これらを「業種別の事例として」提示するのが効果的だ。「御社の場合も同じになるとは言いません。ただ、同業の◯◯業様ではこうなりました」という言い方が、リアリティと誠実さを両立させる。


技術的な背景は「詳しくは画面で」で処理する

相手から「具体的にどんな技術ですか?」と聞かれた場合、電話口での技術説明は長くしない。

「弊社独自のシステムで、GoogleやSNS、LINEなどすべての情報を網羅したうえでターゲットに的確にアプローチできる仕組みです。ただ、言葉より実際の画面を見ていただいた方が早いので、ぜひオンラインで30分ほど…」

「詳しくはオンラインで」に誘導することで、電話での長い技術説明を避けつつアポ獲得に集中できる。


アポ打診:2択日程で「いつ会うか」に持ち込む

日程打診は必ず2択で、具体的な日付まで落とす。

「来週の◯日と◯日ではご都合いかがでしょうか?」

「いつがいいですか?」という聞き方は相手に選択肢を作らせてしまうのでNG。「◯日か◯日か」という形で、どちらかを選ぶだけの状態にする。

「月末で忙しい」と言われた場合でも、「では来月の◯日ではいかがでしょうか?」と具体的に押し直す。「じゃあ落ち着いたらまた連絡します」で終わらせない。


まとめ

Cookie規制を起点にしたWeb広告テレアポのポイント:

  1. 業界全体の課題(Cookie規制・CPA悪化)を入口にして、代理店交代の話ではなく情報提供として入る
  2. 業界別の「今なぜ動くか」理由を持ち込んで相手の状況と接続する
  3. 「既存業者がいる」壁は「切り替えの話ではない」先出しで対応する

既存代理店がいる先でも、外部環境の変化を絡めれば会話は成立する。電話口での長い機能説明より、「事例を持ってオンラインで30分」に絞り込むほうが結果的にアポ率が上がる。

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