テレアポで採用支援を売る — 業界別フックの作り方とZ世代攻略
採用支援テレアポの難しさ
SNSやデジタルマーケティングを使った採用支援サービスを電話で売り込む。これ、実はかなりの難関ジャンルだ。
理由はシンプルで、採用担当者は毎日のように営業電話を受けているから。リクナビ、マイナビ、Indeed、各種エージェント……人事部は営業電話のターゲットになりがちで、ガードが固い。
ここで差がつくのが「業界別フック」の精度だ。同じSNS採用支援でも、製造業と介護では響くポイントがまるで違う。業界ごとのカスタマイズができるかどうかで、アポ率は2〜3倍変わってくる。
受付突破 — 「採用の件」で一本釣り
まず受付突破。ここは意外とシンプルで、「人事の採用ご担当者様」を指名するのが基本だ。
「すみません、人事の新卒採用のご担当者様お手すきでしょうか?」
要件を聞かれたら:
「新卒採用の若手社員の雇用獲得の施策の件なのですが、そういったお話ですと人事の採用のご担当者様がいらっしゃるかと思いまして」
ポイントは**「施策」**という言葉。「サービスのご案内」だと営業臭が出るが、「施策の件」だと情報提供っぽく聞こえる。
業界別フック — 15パターンの使い分け
担当者につながったら、ここからが勝負。核心は**「御社の業界に特化している」と伝えること**だ。汎用的なトークでは「うちにはうちの事情がある」と切られる。
介護・医療
「医療法人様や社会福祉法人様の介護・看護の若手職員獲得に特化した施策を提供しておりまして、年々採用が厳しくなる中で、御社と近しい法人様でかなり成果を出しておりましたので」
刺さるワード: 「若手職員」「年々厳しくなる」。介護業界の人事なら「そうなんだよね……」と共感する。
製造業(現場職)
「なかなか若手の採用がし辛い製造現場の若手正社員採用に特化して、SNSやデジタルマーケティングで採用のお手伝いをしておりまして」
刺さるワード: 「若手が集まりづらい」「現場の正社員」。製造業は特に若手の現場離れに悩んでいる。
不動産
「なかなか優秀な若手人材の採用が難しい不動産やハウスメーカーの営業職に特化して」
ホテル・旅館
「コロナ後の需要が戻りつつある中で、若手社員の採用が難しくなっているホテル旅館業に特化して」
刺さるワード: 「コロナ後の需要」。ホテル業界はインバウンド回復と人手不足のギャップに直面している。
自動車ディーラー
「年々採用に苦戦しつつある整備士や、カーディーラーの営業に特化して」
整備士不足は深刻で、専門学校の入学者数が定員の7割を下回っている。こういった具体的な数字を持っておくと説得力が増す。
その他の業界パターン
同じ構文で、以下のようにカスタマイズできる。
- 銀行・信用金庫: 「地場の若手職員採用に特化して」
- 物流・運輸: 「需要は上がっているが若手が獲得しづらい」
- コールセンター: 「SV職の採用に必要なコミュニケーション力に長けた人材に特化して」
- 薬局(薬剤師): 「年間1万人ほどの薬学部卒を取り合う中で」
- 建設・土木: 「土木・建設・環境・交通の学部に絞って」
共通の中盤トーク — 「ナビ離れ」と差別化
業界フックで興味を引いたら、次は中盤のヒアリングだ。
「今、御社の採用のメインとしましてはリクナビやマイナビなどのナビ媒体を中心にされてますでしょうか」
ここで相手の現状を把握する。そして差別化ポイントを出す。
「今の若者のいわゆるナビ離れが進んでいて、登録する人と閲覧する人自体が減っているんですね。特に25卒以降の若者の確保が、コストをかけても繋がらないという企業が多くいらっしゃいまして」
**「ナビ離れ」**は採用担当者なら実感しているトレンド。このキーワードを出すだけで「わかっている人だ」と思わせられる。
さらに踏み込んで:
「我々の強みは、SNSから自社の採用サイトに流入させたあとに母集団形成を行えること。フィルタリングがない状態で御社の魅力を伝え、ターゲット人材を確保できるので」
クロージング — 「今すぐ」ではないポジショニング
「もちろんこのお電話で今すぐ何か導入してほしいわけでは全くなくて(笑)、後日オンラインで情報提供をさせていただければと」
「今すぐ」を否定することで、相手の防御本能を解除する。20〜30分のオンライン面談に落とし込むのがゴールだ。
まとめ
採用支援サービスのテレアポで差がつくのは、業界別フックの精度だ。
- 業界ごとの採用課題を1行で言語化しておく
- **「ナビ離れ」「Z世代」**など共通トレンドでヒアリングを深める
- **「情報提供」**のポジショニングでクロージングする
15業界分のフックテンプレートを用意しておけば、リストの業種を見た瞬間にトークを切り替えられる。テンプレートの数=武器の数だ。
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