外国人材採用メディアのテレアポ — 「永住権」で抵抗感を崩す切り返し術
外国人材テレアポという「地雷原」
人手不足の深刻化で、外国人材の活用に踏み切る企業が増えている。厚労省のデータによると、外国籍労働者を受け入れている事業所数は前年比2ポイント増の8.6%。じわじわと伸びている市場だ。
ところが、外国人材の求人メディアをテレアポで売り込むのは簡単じゃない。**「うちは外国人はちょっと……」**という反応が、体感で5〜6割は返ってくる。文化の違い、言語の壁、受け入れ体制の不安——企業側のハードルは想像以上に高い。
ここで鍵になるのが「永住権」というキーワードだ。
受付突破 — 「採用の件」でシンプルに
外国人材というワードは受付段階では出さない。出した瞬間に「うちは結構です」と切られるリスクがある。
「すみません、ドライバーの方の採用の件でご連絡だったのですが、人事の採用ご担当者様お手すきでしょうか?」
ポイントは職種名を具体的に言うこと。「採用の件です」だけだと「またか」となるが、「ドライバーの採用」「若手の作業員の採用」と職種を限定すると、受付は「何か具体的な話かもしれない」と判断してつないでくれやすい。
担当者トーク — 最初に「外国人」の質を提示する
担当者に代わったら、ここで初めて「外国人材」のカードを切る。ただし、いきなり「外国人を雇いませんか」とは言わない。
「私ども、優秀な人材が多い、永住権をお持ちの外国人に特化した求人メディアを運営しておりまして、一度情報提供をさせていただければと」
最初に**「永住権」**という言葉を持ってくるのがコツ。「外国人」のイメージは人によって大きく違う。技能実習生を想像する人もいれば、留学生のアルバイトを思い浮かべる人もいる。「永住権を持った、日本に定住している外国人」だと限定することで、相手の不安を先回りして潰せる。
ヒアリング — 「外国人採用の経験」を確認する
ここからの分岐は3パターンだ。
パターン1: 採用経験あり
「そうなんですね。弊社メディアで採用できる方の多くが永住権をお持ちで、日本語がとても堪能だったり日本の文化にも慣れていて、『日本人と変わらないよね』と好評をいただいています」
経験ありなら比較的楽。既存のチャネルとの差別化ポイント(永住権保持者の質の高さ、業界経験者の多さ)を強調する。
パターン2: 採用経験なし
こちらが主戦場。同じ「永住権」の話をした上で:
「もし、そのような外国人で検討の余地がありましたら、一度情報提供させていただけたらと」
**「検討の余地がありましたら」**と控えめに聞くのがポイント。押し込まず、相手に選択権を渡す。
パターン3: 明確に拒否
「外国人と申しましても、永住権や配偶者ビザをお持ちの在住外国人で、日本語もとても堪能、かつ仕事経験もあって、日本人とほぼ変わらないと好評いただいていますのでご安心ください」
さらに踏み込んで:
「外国人採用が初めてという企業様には、一次面接の代行もお手伝いしておりますので、ミスマッチもなくて大変好評をいただいてるんですね」
面接代行という具体的なサポート策を提示することで、「自分たちだけでやらなくていい」という安心感を与える。
案件化のためのクオリフィケーション
外国人材テレアポでは、アポを取る前に案件化できるかどうかの見極めが重要だ。
- 現在募集中かどうか: 「ちなみに今求人は継続されていますか?」
- 3ヶ月以内の採用予定: 充足中なら「直近3ヶ月以内の募集予定もなさそうですかね?」
- 職種と人数: 「どんなお仕事で何人くらいの採用予定ですか?」
ここで重要なのが、営業職や国家資格が必要な職種は対象外だという判断基準を持っておくこと。ミスマッチなアポを量産しても意味がない。
クロージング — 「他社事例」で背中を押す
「勿論今すぐこのお電話でといったお話はございません。まずは御社に近しい他社の事例を交えながら、オンラインで30分ほど情報提供のお時間をいただけたらと」
「他社事例」は外国人材採用で特に効果的だ。「同業他社がもう導入している」という事実は、慎重な企業ほど気になるポイントになる。
日程を聞くときは、必ず2択で提示する。
「〇日の〇時頃か、〇日の〇時頃ですと、ご都合いかがでしょうか?」
曖昧に「いつがいいですか?」と聞くと、「また改めます」で逃げられる。
まとめ
外国人材の採用メディアをテレアポで売り込む際のポイントは以下の通り。
- 受付段階では**「外国人」と言わず、職種名**で通す
- 担当者には**「永住権」を最初に提示**して質の高さを伝える
- 拒否反応には面接代行などサポート策で安心感を与える
- クオリフィケーション(職種・人数・時期)で案件の質を見極める
- 他社事例+日程2択でクロージング
外国人材の市場は今後も拡大する。抵抗感のある企業にこそ、丁寧なアプローチで道を開いていきたい。
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