飲食店テレアポで客単価アップ事例を武器にするDX提案トーク
飲食店DXテレアポは「数字」が全て
飲食店にDXツールを提案するテレアポ、やったことがある人ならわかると思うが、とにかく反応が薄い。「うち、そういうの間に合ってます」「忙しいんで」。この2つで8割は終わる。
ところが、具体的な数字を出した瞬間に空気が変わるパターンがある。「客単価が7%上がった」「人件費率が13%下がった」。こういうリアルな実績を冒頭でぶつけると、少なくとも「ちょっと聞いてみようかな」までは持っていける。
今回は、飲食店向けのモバイルオーダー系DXツールのテレアポで実際に使われていたトークから、実績数字の活用テクニックを抽出してみる。
受付突破:「有名チェーン全店で導入」の威力
飲食店への受付突破で効くのは、同業の有名店名を出すことだ。
「某大手居酒屋チェーン様の全店で、客単価向上のお手伝いをさせて頂いている会社でして」
これだけで受付の反応が変わる。なぜかというと、飲食業界の人は同業他社の動向にかなり敏感だから。「あの有名チェーンが全店で入れてるなら、ちょっと聞いてみるか」という心理が働く。
ポイントは**「全店で」**という言葉。1店舗だけのテスト導入ではなく「全店」となると、相当な効果があったんだなと受付の段階で推測してもらえる。
ただし注意点がある。使う企業名は、架電先と同じ業態かそれに近い企業にすること。高級フレンチに「某居酒屋チェーンで」と言っても響かない。ラーメン屋に「某ホテルレストランで」も微妙だ。架電リストをセグメントして、業態ごとに使う事例を変えるのが理想。
担当者トーク:「客単価7%UP」の使いどころ
受付を突破して担当者につながったら、ここからが本番。
実際のトークでは、こんな流れが使われていた。
「某大手居酒屋チェーン様の全店で客単価が7%アップした、スマホで使えるモバイルオーダーのサービスを提供しておりまして」
この一文に、3つのテクニックが詰まっている。
- 有名企業名(権威づけ)
- 具体的な数字「7%」(信頼性)
- モバイルオーダー(何の話かすぐわかる)
飲食店の担当者は日々の営業で忙しい。長々と説明している暇はない。だからこそ、**最初の15秒で「何の話か」「どんな成果が出るのか」**を伝えきる必要がある。
さらに畳みかけるように、もう1つの実績を出す。
「某クラフトビール店様では、客単価だけではなく人件費率が13%下がった実績もありまして」
客単価アップと人件費削減。飲食店経営者が最も気にする2つの指標を、別の企業事例で両方カバーしている。これが効く。
「動画」をフックにした差別化訴求
モバイルオーダーのツールは世の中にたくさんある。「またモバイルオーダーの営業か」と思われないための工夫として、調理動画という差別化ポイントが使われていた。
「スマホを使うだけではなくて、調理の動画を組み合わせることで目で楽しんで満足度も上がるものですから」
ここでのポイントは、ツールの機能説明ではなく「お客さんの体験」として語っていること。「動画が再生できます」ではなく「目で楽しんで満足度が上がる」。この違いは大きい。
飲食店の担当者は、自分の店に来るお客さんの顔が浮かぶような話に反応する。技術的なスペックよりも、「うちの店でこれ使ったら、お客さんどう感じるかな」と想像させるトークのほうが刺さる。
最強のクッション言葉:「このお電話で何かをしてほしいわけではなく」
テレアポで一番警戒されるのは、「電話で何か売りつけられるんじゃないか」という恐怖心だ。実際のトークでは、こんなクッション言葉が使われていた。
「ただこのお電話で何かをしてほしいわけではなくてですね(笑)」
この一言の効果は絶大で、相手のガードが一気に下がる。しかも(笑)付き。電話越しに軽く笑いながら言うことで、セールス感を消している。
その直後に、
「画面を一緒に見て頂きながら、事例含めて30分ほどお時間を頂きたかったのですが」
とオンライン商談への誘導に持っていく。ここで「30分」という具体的な時間を出しているのもポイント。「ちょっとお時間を」だと相手は「どのくらい?」と不安になるが、30分なら「それくらいなら」と思ってもらいやすい。
断り文句への切り返し:「変えなくていい」と言い切る
「今のやり方で間に合ってる」と言われたときの切り返しもうまい。
「いまの運用をいきなり変えるとなると大きなパワーが必要ですし、今今すぐにとはならないと思いますので」
相手の立場に完全に寄り添っている。その上で、
「伸ばしている同業他社の企業様を陰で支えている事例を、情報提供とご挨拶かねてお伝えしたい」
と持っていく。「変えてください」ではなく「情報提供」。「売り込み」ではなく「ご挨拶」。この言葉の選び方一つでアポ率は大きく変わる。
実際、飲食店向けDXツールのテレアポで架電1日80件、アポ率3〜5%を安定して出しているチームは、この「変えなくていい。でも知っておいて損はない」というスタンスを徹底していた。
まとめ:飲食DXテレアポは「数字+クッション+低ハードル」
飲食店へのDXツール提案テレアポで押さえるべきは3つ。
- 具体的な数字を最初の15秒で出す(客単価7%UP、人件費13%減など)
- **「このお電話で何かをしてほしいわけではなく」**のクッション言葉でガードを下げる
- **「30分の情報提供」**という低ハードルのゴール設定でアポにつなげる
飲食店は忙しい。だからこそ、短く・具体的に・押し売り感なく。この3拍子が揃ったトークが結果を出す。
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