SNS運用支援のテレアポ——無料診断と事前リサーチで刺すInstagram営業術
SNS運用支援のテレアポは「下調べ」が9割
Instagram運用代行やSNSブランディング支援の営業——いわゆる「SNS系テレアポ」は、ここ数年で急増しているジャンルだ。だが、ほとんどの架電が「SNSの運用についてご提案が……」で始まり、受付で切られて終わる。
理由はシンプルで、相手にとって「また同じ営業か」としか聞こえないからだ。SNS運用支援のテレアポで成果を出しているチームは、架電前の下調べと、トークの組み立て方がまるで違う。今回は、実際に現場で使われているSNS営業のテレアポ術を具体的に見ていこう。
受付突破の第一声——「営業のお電話ではなかった」
テレアポの最初の関門は受付だ。SNS系の営業は特に警戒される。「Instagramの運用について……」と言った瞬間に「営業ですか?」と聞かれるのが定番の流れだろう。
ここで効くのが、**「営業のお電話ではなかったのですが」**という切り出しだ。「ではなかった」と過去形にすることで、純粋な営業コールではなく別の目的があったように聞こえる。受付の「営業=即お断り」という判断回路をすり抜けやすくなる。
もちろん嘘はダメだが、「御社のInstagramを拝見して、一点お伝えしたいことがあり」と続ければ、情報提供という体裁になる。架電100件中、受付突破率が15%から22%程度に改善した事例もある。わずか7ポイントだが、100件架電なら7件多く担当者と話せる計算だ。
大手実績の「さりげない権威づけ」
担当者につながったら、次は信頼の獲得だ。SNS運用支援は参入障壁が低い分、「怪しい会社じゃないか?」という疑念を持たれやすい。
ここで使えるのが、某時計メーカーや某百貨店、某化粧品メーカー、某保険会社など大手との取引実績をさりげなく出すテクニックだ。ポイントは「さりげなく」の部分で、実績を羅列するのではなく、「某百貨店さんのInstagram施策をお手伝いした際にも同じ課題がありまして……」と相手の課題に紐づけて出すのが効果的だ。
自慢話に聞こえた瞬間に相手は引く。あくまで「あなたと同じ悩みを、こういう会社も持っていた」という文脈で伝えるのがコツだ。
「御社のInstagram拝見しました」——個別感の演出
SNS系テレアポ最大の武器は、相手のアカウントを事前に見ておけることだ。これは他業種のテレアポにはない圧倒的なアドバンテージだろう。
架電前にやることはシンプルだ。
- 相手企業のInstagramアカウントを検索
- フォロワー数、投稿頻度、投稿のクオリティをざっと確認
- 気づいたポイントを2〜3個メモ
たとえばフォロワーが3,780人なら、「4,000人近くいらっしゃいますよね」と少し盛って伝える。これだけで「ちゃんと見てくれている」という印象になる。さらに「投稿のビジュアル、非常にきれいに作られていますね」と具体的に褒める。
人は自分の仕事を褒められると警戒心が下がる。テレアポで褒めるのは基本テクニックだが、SNS運用は投稿が公開されているぶん、褒めるネタを簡単に仕込めるのがポイントだ。
1件あたりの事前リサーチにかかる時間は2〜3分。100件に全部やるのは現実的じゃないが、ターゲットリストの上位30〜50件には仕込んでおきたい。架電効率は落ちるが、商談化率は確実に上がる。
「内製ですか?外注ですか?」で相手の状況を掴む
褒めたあとに自然に聞けるのが、**「今のInstagram運用は社内で対応されていますか? それとも外注ですか?」**という質問だ。
この質問は一見シンプルだが、実は3つの情報を同時に取れる。
- 内製 → リソース不足の課題がある可能性が高い(本業の片手間でやっている)
- 外注 → 現状の外注先に不満があれば乗り換え提案ができる
- やっていない → ゼロからの提案になるので、別のトークに切り替える
さらに「内製です」と答えた場合、「それであのクオリティはすごいですね」とさらに褒められる。相手は気分がよくなり、会話が続きやすくなる。
「30分の無料診断」——低ハードルのオファー
ここまでで信頼関係がある程度できたら、最後のクロージングだ。いきなり「ご提案の時間をいただけますか」は重い。代わりに使うのが**「30分程度の無料診断」**というオファーだ。
「御社のアカウントを分析して、フォロワーの伸びしろや投稿の改善ポイントを無料でレポートします」と伝える。30分・無料・診断——この3つのワードで心理的ハードルが一気に下がる。
さらに「Z世代に向けたブランディング」のような旬のキーワードを絡めると、「今やらないとまずいかも」という緊急性が出る。SNSの世界はトレンドの移り変わりが速いので、この「今やらないと」感は刺さりやすい。
アポ確定の最後の一手——先に担当者名を押さえる
日程調整に入る前に、忘れがちだが重要なのが担当者のお名前を確認することだ。「ご担当者さまのお名前をお伺いしてもよろしいですか?」と先に聞いておく。
名前を教えてもらえた時点で、相手はかなり前向きだ。名前を教えるという小さなコミットメントが、日程調整への心理的なハードルをさらに下げてくれる。
逆に名前を聞いた段階で断られたら、そこは深追いしない。リストに「要再架電・担当者名未取得」とメモして、2〜3週間後にもう一度アプローチする。
まとめ——SNSテレアポは「調べてから架ける」が鉄則
SNS運用支援のテレアポで押さえるべきポイントを整理すると、こんな感じだ。
- 「営業ではなかった」で受付の警戒を解く
- 大手実績は相手の課題に紐づけてさりげなく出す
- 架電前にInstagramを2〜3分リサーチし、フォロワー数や投稿を褒める
- 「内製か外注か」で状況をヒアリング
- 「30分無料診断」で低ハードルのオファー
- 日程調整の前に担当者名を取得する
共通しているのは、「あなたのために調べてきました」という個別感だ。テンプレートの一斉架電では絶対に出せない空気感が、SNS系テレアポの成約率を左右する。
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