テレアポのフォローコール戦略:2回目以降の攻め方
「一度断られたら、もうかけないほうがいいですか?」
新人アポインターからよく出る質問だ。答えはNoだ。テレアポのアポの約30〜40%は、2回目以降のフォローコールから生まれている。初回の電話で即アポが取れるのは全体のごく一部。1回かけてダメだったリストを「終わったもの」として放置するのは、もったいないどころか致命的だ。
ただし、闇雲にかけ直せばいいわけでもない。「しつこい」と思われるか「丁寧にフォローしてくれている」と思われるかは、タイミングと伝え方で180度変わる。今回は、フォローコールで成果を出すための戦略をまとめた。
なぜフォローコールが重要なのか
初回でアポが取れない理由
初回の架電でアポにつながらない理由は、実はネガティブなものばかりではない。
- タイミングが悪かった: 会議中、外出中、月末で忙しい——単純にタイミングの問題
- 担当者不在: そもそも話ができていない
- 情報不足: 1回の電話では判断できないと思っている
- 検討中: 興味はあるが即決はしない
つまり、「断られた」のではなく「まだ繋がっていない」ケースが半分以上ある。ここをフォローせずに次のリストに行くのは、種を蒔いただけで水をやらないのと同じだ。
数字で見るフォローの効果
一般的に、テレアポの接続率(担当者と話せる確率)は20〜30%程度。つまり初回で10件かけて、担当者と話せるのは2〜3件。残りの7〜8件は「不在」や「受付止まり」だ。
フォローコールを3回まで行うと、累計の接続率は50〜60%まで上がる。架電対象が同じでも、フォローするだけで実質的な商談機会が2倍になる計算だ。
状況別フォローコールの攻め方
パターン1: 初回不在(担当者に繋がらなかった)
最もシンプルなケース。まだ何も始まっていないので、やることは「繋がるまでかけ直す」だけだ。
タイミングの工夫:
- 初回が午前なら、次は午後にかける
- 初回が月曜なら、次は水曜か木曜に
- 受付に「何時頃お戻りですか?」と聞けたらベスト
トークのポイント: 受付に対して「先日もお電話した〇〇です」と伝えることで、「何度もかけてくる会社」ではなく「やり取りが続いている会社」という印象を作れる。
パターン2: 受付NG(営業電話お断り)
受付で止められた場合、同じアプローチで再挑戦しても結果は変わらない。切り口を変える必要がある。
- 時間帯を変える: 受付担当が変わる可能性がある。朝9時台や18時前後は狙い目
- 部署名を変えて聞く: 「営業のご担当者」ではなく「〇〇の件でご担当の方」と具体的に
- 別の電話番号にかける: 代表番号がダメなら、部署直通や別の拠点にかける
受付突破のコツも合わせて参考にしてほしい。
パターン3: 担当者と話したが「今は要らない」
ここが一番難しいパターンだ。明確に断られたように感じるが、「今は」という言葉に注目してほしい。「今は要らない」は「将来的にはあるかも」というシグナルでもある。
再コールの間隔: 1〜3ヶ月後。短すぎるとしつこいが、長すぎると忘れられる。
2回目のトーク例:
「以前お電話した際に、タイミングを見てとおっしゃっていたので、改めてご連絡しました。最近、御社と同じ業界のお客様で〇〇という成果が出たので、情報共有だけでもと思いまして。」
ポイントは「前回の会話を覚えている」ことと「新しい情報がある」ことの2つ。ただかけ直すだけでは「また同じ営業か」で終わる。
パターン4: 資料送付後のフォロー
「資料送ってください」と言われて送った後、フォローしないチームは意外と多い。これは大きな機会損失だ。
フォローのタイミング: 資料送付から2〜3営業日後がベスト。早すぎると読む時間がないし、1週間以上空くと資料の存在を忘れられる。
トーク例:
「先日お送りした資料、ご覧いただけましたか? 特に3ページ目の〇〇のところ、御社の状況に近いかなと思ったんですが。」
「資料届きましたか?」だけだと「はい、届きました」で会話が終わる。具体的なページや内容に触れることで、読んでいなくても「ちょっと見てみようかな」という気持ちを引き出せる。
フォローコールの回数とタイミング
何回までかけていいのか
結論から言うと、同じ担当者に対して5回が上限というのが現場の肌感だ。ただし状況による。
| 状況 | 推奨回数 | 間隔 |
|---|---|---|
| 不在(未接続) | 3〜5回 | 1〜3日おき |
| 受付NG | 2〜3回 | 1〜2週間おき |
| 担当者「今は不要」 | 2〜3回 | 1〜3ヶ月おき |
| 資料送付後 | 1〜2回 | 2〜5日後 |
| 明確な拒否 | 0回 | かけない |
「結構です」「二度とかけないでください」と明確に拒否された場合は、リストから外す。特定商取引法の観点からも、拒否の意思を示した相手への再架電はリスクが高い。
曜日・時間帯の最適化
フォローコールは「繋がりやすい時間」にかけるのが鉄則だ。
- 火曜〜木曜の10:00〜11:30、14:00〜16:00が一般的にゴールデンタイム
- 月曜午前と金曜午後は避ける(週明けの会議、週末前の締め作業で忙しい)
- 前回繋がった時間帯が分かっていれば、同じ時間帯を狙う
フォロー管理の仕組みづくり
フォローコールの最大の敵は「忘れること」だ。100件のリストの中で、誰に何回かけたか、前回いつかけたか、何を話したか。これをメンバーの記憶に頼っていたら破綻する。
最低限メモすべき情報
- 前回の架電日時
- 通話結果(不在/受付NG/担当者と話した/資料送付 etc.)
- 次回フォロー予定日
- 会話の内容メモ(担当者名、話した内容、相手の反応)
Excelやスプレッドシートで管理しているチームも多いが、件数が増えるとフォロー漏れが起きやすい。SFAを使えば、ステータスごとのフィルタリングや次回フォロー日のリマインドが自動化できる。リスト管理の鉄則も参考にしてほしい。
再コールリストの運用
フォロー対象を「再コールリスト」として切り出して管理するのが効果的だ。新規リストとフォローリストの架電比率は、7:3くらいが目安。新規ばかりだとフォロー漏れが起き、フォローばかりだと新しい見込みが枯渇する。
チーム内で「午前は新規、午後の最初の1時間はフォロー」のようにルールを決めておくと、フォローが後回しにならない。
まとめ
フォローコールの要点を整理する。
- テレアポのアポの30〜40%は2回目以降の架電から生まれる
- 「断られた」のではなく「まだ繋がっていない」ケースが多い
- 状況ごとに切り口とタイミングを変える
- 同一担当者への架電は5回を上限に
- フォロー管理は記憶ではなくツールに任せる
- 新規とフォローの架電比率は7:3が目安
1回で諦めるのは早い。ただし、しつこいのと丁寧なフォローは紙一重だ。相手の反応を見ながら、適切な距離感でアプローチしていこう。
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