建設業界向けDX・ドローン測量テレアポのコツ|入札案件を絡めた提案法

建設業界へのテレアポは、他の業界と比べて独特のハードルがある。現場に出ていて電話に出ない。受付が「どういった用件ですか」と聞いてくるが、DXとかドローンとか言った瞬間に「営業ですね」で終わる。

しかし建設業界は今、DX化の波が確実に押し寄せている。国土交通省がICT土木を推進し、入札案件でも新技術の活用が評価される時代だ。つまり、建設会社にとってDXは「あったら便利」ではなく「やらないと仕事が取れなくなる」ものに変わりつつある。

今回は、建設業界にDXサービスやドローン測量を提案するテレアポのコツを見ていこう。

建設業界テレアポの基本:誰に繋ぐのかが勝負

ターゲットは「現場の測量・調査責任者」

建設業界のテレアポで最もやりがちなミスは、「システム担当」に繋いでもらおうとすること。建設会社のシステム担当はITインフラの管理がメインで、現場のDX化とは直結しないことが多い。

ドローン測量やICT施工のサービスなら、「現場調査や測量の責任者」「土木部のICT施工担当」を指名するのが正解だ。部署名を具体的に出すと、受付も「ああ、あの部署ね」と繋ぎやすくなる。

「国交省のICT土木」を入り口にする

受付で「どういったご用件ですか?」と聞かれたとき、「ドローンの営業です」と言ったら即アウトだ。しかし「国土交通省のICT土木の件でご連絡しています」と言えば、ニュアンスが全く変わる。

これは嘘ではない。国交省がICT土木を推進しているのは事実だし、ドローン測量はその一環として認められたサービスだ。行政の名前を出すことで、営業電話ではなく「公共性のある情報提供」という印象を与えられる。

担当者トークの設計:数字と実績で攻める

「95%の工程削減」という武器

建設業界の担当者は、数字に敏感だ。「ドローン測量を使えば、3日かかる盛土計測が1人で30分で完了できた」のような、具体的なビフォーアフターの数字は強烈に刺さる。

ポイントは「何日かかっていたものが何分になった」という時間の対比で示すこと。「コスト削減できます」ではなく「3日→30分」の方が、現場の人間にはリアルに響く。

NETIS登録を活用する

国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたサービスであれば、これは最大の武器になる。公共工事の入札において、NETIS登録技術を活用する提案を行うと、総合評価方式で加点される。

つまり、「このサービスを使えば入札で有利になる」と明確に言えるわけだ。建設会社にとって入札での評価は直接売上に関わるから、この訴求は刺さりすぎるくらい刺さる。

展示会参加者リストの活用

建設DXの展示会に参加した企業リストがあれば、テレアポの切り口が変わる。「先日の〇〇展示会でお名刺交換させていただきました」と言えば、コールドコールから一気にウォームリードに変わる。

ただし、展示会のリストには関心がない企業も混ざっている。「自社でドローン測量を行わない異業種」のケースもあるので、リストの質を見極めてからコールする判断力が必要だ。

建設業界特有のアウト返し

「うちは小規模だから必要ない」

中小の建設会社ほど、実はDX化のメリットが大きい。「大手さんは自前でICT施工チームを持っていますが、中小企業こそクラウドサービスを使ったほうがコスト効率が良い」と返す。実際に、測量士を雇う人件費と比較すれば、クラウドサービスの月額費用は格段に安い。

「ドローンは操縦できる人がいない」

この反応が来たら、むしろチャンスだ。「操縦は外注でOK」「撮影した画像をアップロードするだけで3Dデータが生成される」と伝えれば、専門人材不要で導入できることがわかる。

建設会社の現場監督は多忙で、新しい技術を学ぶ時間がない。だからこそ「誰でも使える」「撮影後のデータ処理が自動」という点を強調するのが効果的だ。

「すでに他社のサービスを使っている」

競合サービスがある場合は、差別化ポイントで攻める。「国産サービスであること」「NETISに登録されていること」「クラウドベースで即日利用可能なこと」など、競合と比較した際の強みを準備しておこう。

建設業界テレアポのタイミング戦略

午前中の早い時間に電話する

建設会社の事務所に人がいるのは、朝8時〜9時台と夕方17時以降だ。日中は現場に出ているため、電話に出ない。テレアポのゴールデンタイムは他の業界と異なるので注意が必要だ。

入札シーズンを意識する

年度末(1〜3月)は次年度の入札準備期間。この時期に「入札で有利になる新技術」を提案すると、タイミング的にベストだ。逆に4〜6月は現場が動き出して忙しくなるため、アポは取れてもキャンセル率が高くなる。

災害後は需要が急増する

地震や台風の後は、被災状況の測定や復旧計画の策定でドローン測量の需要が急増する。不謹慎にならない範囲で、「被災状況の把握にも活用できる技術」として情報提供の切り口でアプローチできる。

まとめ

建設業界へのDXテレアポは、「国交省のICT土木」「NETIS登録」「入札での加点」という3つのキーワードが強力な武器になる。受付突破には具体的な部署名の指定、担当者トークには時間の対比を使った数字、アウト返しには中小企業だからこそのメリットを伝える。建設業界はDX化の過渡期にあるから、今テレアポで仕掛けるのは理にかなっている。

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