高圧電力コスト削減のテレアポ—太陽光パネル×補助金で施設担当者を動かす
電気代が上がっている今、エネルギーコスト削減のテレアポは追い風
燃料調整費の高騰で、高圧電力を使っている施設の電気料金が1.3〜1.5倍に跳ね上がっている。工場、学校、病院、商業施設——高圧電力を契約している事業者は、例外なくこの問題に直面している。
某エネルギーコンサル会社では、この状況を最大限に活用したテレアポで、施設管理者とのアポイントを量産していた。太陽光パネルの設置、電力交渉代行、そして**「無料の分析データ提供」**——この3つの武器を使ったテレアポテクニックを解説する。
業種別・受付突破トーク5パターン
高圧電力のコスト削減テレアポでは、アプローチ先の業種によって受付トークを変える必要がある。同じ「電気代削減」の話でも、呼び出すべき担当者が違うからだ。
パターン1:幼稚園・保育園
「○○園の設備管理をされている事務長様はお手すきでしょうか」
教育施設では「事務長」がコスト管理を担当していることが多い。「設備管理」というキーワードで用件を匂わせる。
パターン2:工場
「現在○○工場でご利用の高圧電力の件で、施設管理のご責任者の方はいらっしゃいますか」
工場では「高圧電力の件」と言い切ることで、既存の電力会社からの連絡だと誤認されやすい。結果として受付を通りやすくなる。
パターン3:倉庫・物流施設
「高圧電力についてお分かりになるご担当者の方はお手すきでしょうか」
倉庫業は施設管理の専任担当がいないケースもあるため、「お分かりになる方」という柔軟な聞き方が有効。
パターン4:パチンコ店
「○○店さんの高圧電力について」
パチンコ店は電気使用量が桁違いに多い。「○○店さん」と具体的な店舗名を出すことで、本部・管理部門に確実につなげる。
パターン5:スーパー
「店舗開発や営業推進のご責任者の方はいらっしゃいますか」
スーパーでは「営業推進」部門がコスト管理を担当していることがある。事前にHPで組織構成を確認しておくのが理想的だ。
「新電力に切り替えろという営業ではありません」の威力
高圧電力に関するテレアポで最大の壁は、「また新電力の切り替え営業か」という先入観だ。新電力の営業電話はすでに大量にかかっており、担当者は辟易している。
ここで効果を発揮するのが、最初に否定するテクニック。
「新電力の会社に切り替えてくださいという営業のお電話では一切なかったのですが——」
最初に「違います」と宣言することで、相手の警戒心がリセットされる。その上で「太陽光パネルを屋根に設置して削減のサポート」「電力の料金単価の分析データを無料でお渡し」と、本来の提案に入る。
補助金フック:「工事費の半分以上を行政が負担」
太陽光パネルの設置提案では、補助金の存在が最大のフックになる。
「東京都ですと、設置に対しての補助金で工事費の半分以上を負担する内容になっています」
「半分以上」という具体的な数字のインパクトは大きい。太陽光パネルは初期費用がネックだが、補助金で半分以上カバーできるなら「検討してもいいか」という気持ちになる。
さらに「経済産業省が支援して通常より20%高値で販売できる」(FIT制度)の話を追加すると、「コスト削減」だけでなく「収益源」としての可能性も示せる。
「無料の分析データ」で低ハードルのアポを取る
最も秀逸だったのが、「無料の分析データ提供」をアポの入口にするテクニックだ。
「全国数十万社の電力会社のビッグデータを保有しておりまして、それを基に作った分析システムで、御社の料金が全国の最安値と比べてどの位置にあるかをお伝えできる」
「逆に今回データのお渡しだけなので、料金をすぐ下げますとかそういったご提案ができないのですが」
ここが絶妙だ。「何もしません」「データを渡すだけです」と、あえて自分たちの提供範囲を限定することで、相手は「それなら聞いてもいいか」と思いやすくなる。「すぐに下げられる」と言うより、「分析だけ」の方がハードルが圧倒的に低い。
切り返しトーク集
「もう他社に分析してもらった」
「おそらくそれは御社内の使い方の分析、いわゆるデマンド監視ですとか守備的な分析になると思います。今回お渡しするのは外部の電力各社のデータで、全国の最安値との比較ができるものです」
相手の「もうやった」を否定せずに、**「それとは別の話」**と新しい情報であることを伝える。
「何社か調べて安くなった」
「地域で近しいお客様ですと、昨年夏頃まではよかったのですが、それ以降新電力が基本料金4倍になったり倒産したケースもあって、状況がかなり変わっています」
市場環境の変化を伝えることで、**「過去の判断が今も正しいとは限らない」**と気づかせる。
まとめ
高圧電力コスト削減のテレアポは、「新電力の切り替え」という先入観をまず壊すところから始まる。太陽光パネル×補助金のフックで初期費用の不安を解消し、「無料の分析データ」で低ハードルのアポを設定する。
業種ごとに受付トークを変え、担当者に繋がったら「あなたの電気代、全国で見てどの位置ですか?」という好奇心を刺激する提案をする。電気代が上がり続ける今、このテーマのテレアポは当面追い風が続くだろう。
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