テレアポ受付突破のコツ7選|突破率30%→50%にする方法

「お電話ありがとうございます、どのようなご用件でしょうか?」

この一言で心臓がキュッとなるテレアポ経験者は多いはずだ。受付という名の最初の関門。ここを突破できるかどうかで、テレアポの成果は決まると言っても過言じゃない。

100件かけて受付を突破できるのが20〜30件。つまり70〜80件は受付の段階で終了している。ここを5件でも10件でも増やせたら、アポ数は確実に伸びる。今回は、受付突破率を上げるための具体的なコツを見ていこう。

テレアポの受付突破率、相場はどのくらい?

まず現実を見ておこう。BtoBテレアポの受付突破率は、一般的に以下の範囲だ。

架電先のタイプ受付突破率の目安
大企業(従業員500人以上)10〜20%
中堅企業(100〜500人)20〜30%
中小企業(100人未満)30〜50%
担当者名が判明している場合50〜70%

大企業ほど受付が組織化されていて突破が難しく、中小企業は社長や担当者が直接電話に出ることもある。そして注目すべきは最後の行。担当者名が分かっているだけで、突破率が倍以上に跳ね上がる。これが受付突破の最大のポイントだ。

なぜ受付で止められるのか?

対策を考える前に、受付側の立場で考えてみよう。受付担当者が営業電話をブロックする理由は単純だ。

「社内の人間に迷惑をかけたくない」

受付担当者にとって、営業電話を取り次いだ結果「なんで通したんだ」と言われるのが一番怖い。だから少しでも営業っぽいと感じたら、とりあえず断る。これが受付ブロックの構造だ。

つまり受付突破のポイントは、「営業電話ではなさそう」「取り次がないとマズそう」と思ってもらうこと。嘘をつくのではなく、伝え方を変えるだけで印象は大きく変わる。

受付突破率を上げる7つのコツ

1. 担当者名を事前にリサーチする

最も効果が高いのがこれ。担当者名が分かっていれば「〇〇様はいらっしゃいますか?」と名指しで聞ける。受付側からすると、名前を知っている=何かしらの関係がある人、と感じるため取り次ぎやすい。

担当者名の調べ方はいくつかある。

  • 企業のWebサイト: 会社概要やIR情報に役員名が載っていることが多い
  • プレスリリース: 「〇〇部長のコメント」として名前が出ていることがある
  • LinkedIn / Eight: ビジネスSNSで部署・役職名から探す
  • 過去の名刺: 社内で過去に交換した名刺がないか確認

名前のリサーチに5分かけるだけで、受付突破率は体感で2倍は変わる。100件ノーリサーチで架電するより、50件しっかりリサーチして架電したほうが結果は出る。

2. 社名の名乗り方を工夫する

テレアポあるある:「お忙しいところ恐れ入ります、〇〇株式会社の△△と申しまして、本日は弊社のサービスについて…」

この時点で受付の脳内では「営業電話」のラベルが貼られている。長い前置きは営業の証拠だ。

代わりにこうする。

「〇〇株式会社の△△です。総務部の方をお願いできますか?」

ポイントは3つ。

  • 前置きを省く:「お忙しいところ〜」は不要。普通の電話は前置きしない
  • 用件を言わない:最初から用件を説明すると営業感が増す
  • 部署名+「お願いできますか」:取り次ぎ前提のトーンで話す

「既に何かの取引がある人かも?」と受付に思わせるのがコツ。堂々と簡潔に名乗ることで、営業っぽさが減る。

3. 架電する時間帯を選ぶ

受付突破には架電の時間帯も大きく影響する。

  • 始業直後(9:00〜9:30): 受付体制が整っていない会社では担当者が直接出ることがある
  • 昼休み前後(11:30〜12:00、13:00〜13:30): 受付担当者が席を外しやすく、他の社員が電話に出る
  • 終業間際(17:00〜17:30): 受付が帰宅した後に残業中の担当者が出ることも

逆に10:00〜11:00は受付体制が万全な時間帯。ここは避けるか、担当者名が判明しているリストに集中するのが効率的だ。

4. 「既存の関係性」を匂わせるトークを使う

嘘はダメだが、言い方の工夫でニュアンスは変えられる。

NG例(明らかに営業) 「御社の業務効率化についてご提案がありまして…」

OK例(関係性を匂わせる)

  • 「先日お送りした資料の件でお電話しました」(実際にDMや資料を送付済みの場合)
  • 「以前お問い合わせいただいた件の続きで…」(Webからの問い合わせがあった場合)
  • 「〇〇の件でご連絡いたしました」(具体的な案件名で話す)

ポイントは用件を抽象的にしすぎないこと。「サービスのご提案」は営業丸出しだが、「〇〇の件で」と具体的に言われると、受付側は「何か進行中の案件かも」と判断して取り次ぎやすくなる。

ただし、完全な嘘はやめよう。「お約束をいただいている」と嘘をつくと、取り次いだ後にバレて二度と電話を受けてもらえなくなる。信頼を失うリスクのほうが遥かに大きい。

5. 受付の「お断りフレーズ」への切り返しを用意する

受付のお断りパターンは決まっている。事前に切り返しトークを準備しておこう。

「営業のお電話はお断りしています」 → 「承知しました。営業というよりは、御社の〇〇に関する情報提供でして。30秒だけお時間いただけますか?」

「担当者は不在です」 → 「ありがとうございます。何時頃にお戻りでしょうか?改めてお電話いたします」(名前を聞ける場合はここで確認)

「資料を送ってください」 → 「もちろんお送りします。どなた宛にお送りすればよろしいでしょうか?」(担当者名を入手するチャンス)

「必要ありません」 → 「承知しました。ちなみに現在〇〇はどのように対応されていますか?」(質問で会話を続ける)

切り返しで大事なのは、食い下がらないこと。1回切り返してダメなら素直に引く。しつこいと会社名がブラックリストに載る。「また機会があれば」と丁寧に切って、時期をずらして再架電するほうが得策だ。

6. 資料送付やWebサイト訪問を先にする

いきなり電話するのではなく、先に「接点」を作っておく方法もある。

  1. 資料やDMを先に郵送 → 翌日に「お送りした資料の件で」と電話
  2. フォームから資料請求 → 「資料をお送りした件の確認で」と電話
  3. メールを先に送信 → 「先日メールをお送りした〇〇の件で」と電話

この方法のメリットは2つ。受付突破のトークに使えることと、担当者が実際に資料を見てくれていた場合、話がスムーズに進むこと。手間はかかるが、重要なターゲットにはこの二段構えが効く。

7. 代表番号以外のルートを探す

受付を「突破」するのではなく、そもそも受付を通らないという選択肢もある。

  • 直通番号: 企業のWebサイトの問い合わせページに部署直通番号が載っていることがある
  • 個人の携帯番号: LinkedInやEightのプロフィールに記載されている場合(※許可されている場合のみ)
  • 部署の直通番号: IR資料や採用ページに別の番号が記載されていることがある
  • 別の拠点: 本社の受付が固いなら、支社や営業所にかけてみる

特にIT企業やスタートアップは、代表電話がほぼ機能していない(誰も出ない)ケースも多い。そういう場合は電話よりメールやフォーム経由のほうが効率的だったりする。ターゲットに合わせて最適なアプローチを選ぼう。

受付突破でやってはいけない3つのNG行動

NG1: 嘘をつく

「お約束をいただいています」「御社の〇〇様からご紹介いただきました」――こういった嘘は、取り次いだ後に即バレする。受付担当者も担当者も二度と電話を受けてくれなくなるし、最悪の場合クレームになる。

短期的に突破率は上がるかもしれないが、長期的には自分の首を絞める行為だ。

NG2: 受付に食い下がる

「いや、でも御社にとって重要な件なんです」「少しだけお時間を…」と粘るのは逆効果。受付担当者の「この人は危ない」センサーが発動して、会社名ごとブロックリストに入る可能性がある。

断られたら「承知しました。失礼いたします」と爽やかに切る。次の電話に気持ちを切り替えたほうがいい。

NG3: 早口でまくし立てる

緊張すると早口になりがちだが、早口は「何かやましいことがある」という印象を与える。受付の判断材料は声のトーンと話すスピードだ。落ち着いて、ゆっくり、はっきり話すだけで印象は大きく変わる。

受付突破率をチームで改善するには

個人のスキルに頼るだけでは限界がある。チームとして受付突破率を上げるなら、数値管理と情報共有が重要だ。

受付突破率を記録する

まず計測しないと改善しようがない。架電ごとに以下を記録しよう。

  • 架電結果: 受付突破 / 受付NG / 不在 / 現アナ
  • 受付NGの理由: 「営業お断り」「担当不在」「必要なし」など
  • 担当者名の有無: 名前が分かっていた場合の突破率

この数値を週次で振り返るだけで、チーム全体の突破率は改善していく。「Aさんは受付突破率が高いけど、何か工夫してる?」という会話がチーム内で生まれるのが理想だ。

成功パターンを共有する

受付突破に成功したトークは、チーム内でシェアしよう。「この業界はこういう切り口が刺さる」「この会社は直通番号がある」――こういった情報はチームの資産だ。

架電のたびにExcelやスプレッドシートにメモするのは面倒だが、SFAツールを使えば架電結果と一緒にメモを残せる。次に同じ会社にかける人が、前回の情報を見てから架電できる環境を作ることが大事だ。

担当者名リストを蓄積する

一度リサーチした担当者名は、チームの共有資産として蓄積しよう。「この会社の情シス部長は〇〇さん」という情報があるだけで、次の架電の突破率が格段に上がる。

顧客管理に担当者名のフィールドを用意して、判明した時点で記録する。この積み重ねが、半年後・1年後のチームの突破率を決める。

まとめ

テレアポの受付突破は、テクニック次第で大きく改善できる。特に効果が高いのは以下の3つだ。

  1. 担当者名の事前リサーチ(突破率が2倍に)
  2. 簡潔な名乗り方(営業感を消す)
  3. 切り返しトークの事前準備(断られても次に繋げる)

根性論で100件かけ続けるよりも、50件を丁寧にリサーチして架電するほうがアポは取れる。そしてチームとして受付突破率を改善し続けるには、数値管理と情報共有の仕組みが不可欠だ。

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