展示会で交換した名刺をテレアポでアポに変える方法
展示会後の名刺、放置していないか
展示会に出展すると、1日で50〜200枚の名刺が集まる。問題は、その後だ。
「名刺交換した方に後日ご連絡します」と言いつつ、実際にフォロー架電をするのは翌週になり、そのころには相手の記憶から消えている——こんな経験、展示会に出展したことがある会社なら心当たりがあるだろう。
ある調査では、展示会で交換した名刺のうち、実際に商談化するのは3〜5%程度と言われている。しかし、フォロー架電のやり方次第で、この数字は10%以上に引き上げられる。
今回は、展示会後のテレアポフォローで実際に使われていたテクニックを紹介する。
鉄則1:架電は展示会翌営業日から
展示会フォローでもっとも大事なのはスピードだ。
大規模な展示会だと、来場者は1日で数十のブースを回る。名刺交換した相手の記憶は、日を追うごとに薄れていく。1週間後には「どのブースだったか」すら覚えていない。
ベストタイミングは展示会終了の翌営業日。遅くとも3営業日以内には架電したい。それ以上空くと「展示会で名刺交換した」というフックの効力が急激に落ちる。
展示会の翌日にメールを送り、翌々日に電話するという二段構えがもっとも効率が良い。メールが先に届いていることで、電話したときに「あ、メール来てた会社か」と思い出してもらえる確率が上がる。
鉄則2:「覚えていなくて当然」の前提で話す
展示会後のテレアポで最初のハードルになるのが、「覚えていますか?」に対する「いや、ちょっと…」という返答だ。
ここで落ち込む必要はまったくない。200社以上が出展する展示会で、すべてのブースを覚えている来場者はいない。むしろ覚えていないのが普通だ。
効果的なトークはこんな形になる。
「先月の〇〇EXPOでお名刺交換ありがとうございました。少しご記憶にございますでしょうか?(笑)」
相手:「いや、ちょっと覚えてなくて…」
「200社近い出展者がいましたから、全然大丈夫です(笑)。その時に〇〇のシステムの展示を行っていたのですが…」
ポイントは3つ。
- 「覚えてますか?」を軽いトーンで聞く——重く聞くと相手が申し訳なく感じる
- 覚えていなくても「全然大丈夫です」で受ける——相手の罪悪感を消す
- すぐに「何を展示していたか」を説明する——記憶を補完してあげる
この流れで話を進めると、相手は「覚えていないけど、まあ名刺交換したなら話くらい聞くか」というモードになりやすい。
鉄則3:「新リリース」で再興味を引く
展示会から時間が経っている場合や、相手の反応がいまいちな場合に使えるフックが「新リリース」だ。
「展示会の時点ではβ版だったのですが、正式にリリースすることになりまして、日を改めて一度ご覧いただきたいなと思っていたんですね」
展示会で見た内容の「アップデート版」だと言われると、「前回見逃したかも」という心理が働く。最新情報を知らないままだと不安に感じる人は意外に多い。
これは展示会後に限らず、過去の接触先への再アプローチでも使えるテクニックだ。機能追加、バージョンアップ、新事例追加など、何かしらの「新しさ」を理由にすると、再架電のハードルがぐっと下がる。
鉄則4:展示会で見た「具体的な内容」を伝える
覚えていない相手に興味を持ってもらうには、展示していた内容を具体的に説明する必要がある。
NG:「弊社のサービスについてご説明させていただきたく…」
OK:「カメラとAIでアナログやデジタルメーターを遠隔監視するシステムの展示を行っていまして、工場の圧力や温度メーターを撮るだけで設備が正常かどうかを自動判断してくれるものなのですが」
具体的な説明を聞くことで、「あ、そういうのあったかも」と記憶が蘇ることもある。仮に思い出さなくても、「面白そうだな」と興味を持ってもらえれば十分だ。
ここでも数字の力は大きい。「巡回点検が不要になって大幅な省力化が可能」「手書きの作業報告書のミスがゼロに」など、成果を数字で示すとインパクトが残る。
鉄則5:オンラインと訪問を使い分ける
展示会後のフォローでは、アポの形式も重要だ。
オンラインが適しているケース
- 遠方の企業
- 相手のスケジュールがタイト
- デモ画面を見せたい場合
訪問が適しているケース
- 近郊エリアの企業
- オンラインに抵抗がある業界(製造業、建設業など)
- 展示会で実機を見てもらった場合
訪問の場合は「来週、担当が〇〇エリアのご挨拶まわりをしている予定ですので」と伝えると、「ついでに寄る」感が出てハードルが下がる。
展示会リストの管理:SFAで追跡する
展示会後のフォロー架電は、通常の新規架電とは分けて管理すべきだ。「展示会で接触済み」という属性があるだけで、通常の新規リストよりアポ率が2〜3倍高い。
SFAやスプレッドシートで管理する際は、以下の項目を記録しておく。
- 展示会名・日付
- 名刺交換時のメモ(興味を示した内容など)
- フォロー架電日
- 架電結果(アポ獲得 / 再架電 / NG)
特に名刺交換時のメモは重要。「設備の老朽化に困っていると言っていた」などの情報があれば、フォロー架電の精度が段違いに上がる。
まとめ
展示会後のテレアポフォローで押さえるポイント。
- 翌営業日から架電——スピードが命
- 「覚えてなくて当然」の姿勢——軽く受け流して本題に入る
- 新リリース・アップデートをフックに——再興味を引く理由を作る
- 具体的な内容と数字を伝える——記憶の補完と興味喚起
- 訪問とオンラインの使い分け——相手の属性に合わせる
- リストは通常の新規と分けて管理——展示会接触済みリストは宝の山
展示会で集めた名刺は、適切にフォローすれば宝の山になる。逆に放置すれば、出展費用をドブに捨てているのと同じだ。
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