CTIの費用相場|月額・初期費用を徹底比較
CTIの導入を検討すると、料金体系がツールごとにバラバラで比較しづらい。「月額3,000円〜」と書いてあっても、実際には初期費用30万円が別途かかったり、通話料が従量課金で月5万円になったりする。
今回は、CTIにかかる費用を分解して、リアルな相場感を見ていこう。
CTI費用の4つの内訳
CTIの費用は、大きく4つに分かれる。
1. 初期費用
サーバー構築・回線設定・アカウント発行にかかる費用だ。
- クラウド型: 無料〜5万円が相場。CallConnectやSimpleConnectのように初期費用ゼロのツールも増えている
- オンプレミス型: 30万〜100万円。サーバー購入・設置工事・ネットワーク設定が必要
テレアポチームの場合、よほどの事情がなければクラウド型一択だ。初期費用をかけて自社サーバーを構築するメリットは、セキュリティ要件が厳しい金融・医療系くらいしかない。
2. 月額利用料(席単価)
毎月かかるランニングコスト。席(シート)単位での課金が一般的だ。
- 低価格帯: 1,980〜3,500円/席(SimpleConnect、InfiniTalk等)
- 中価格帯: 5,000〜6,000円/席(MiiTel、Comdesk、BlueBean等)
- 高価格帯: 10,000〜15,000円/席(BIZTEL、CT-e1等)
※価格帯は2026年7月時点の各社公開情報にもとづく目安です。最新の料金は各社公式サイトをご確認ください。
価格差は主に機能の違いで生まれる。低価格帯は基本的な発着信と録音のみ、中価格帯はAI音声解析やCRM連携が追加、高価格帯はモニタリング・複数拠点管理など大規模向け機能が入ってくる。
3. 通話料
見落としがちだが、実はこれが一番コストに効く部分だ。
- 固定電話への発信: 約3円/分(8秒課金の場合は約0.4円/8秒)
- 携帯電話への発信: 約15〜20円/分
テレアポで1日100件、1件あたり平均1.5分の通話だと、1日150分。固定電話なら450円/日、携帯電話なら2,250〜3,000円/日。20営業日で月45,000〜60,000円になる。10人チームなら月45〜60万円だ。
これを回避する方法としては、かけ放題プランの活用やComDeskのような携帯回線併用型のCTIを選ぶ手がある。通話料の差だけでツールの月額を逆転するケースも珍しくない。
4. オプション費用
基本プランに含まれない追加機能の費用。
- 通話録音の保存延長: 月1,000〜3,000円(標準は3〜6ヶ月保存のものが多い)
- IVR(自動音声応答): 月3,000〜5,000円
- CRM連携: 月2,000〜5,000円(標準対応の場合は無料)
- AI文字起こし: 月3,000〜5,000円
「月額5,000円」のつもりが、オプションを足すと月額12,000円——なんてことはよくある。見積もり時に「実際に使う機能を全部含めた月額」を確認しておこう。
クラウド型 vs オンプレミス型
コスト比較をすると、5年間のトータルで見てもクラウド型が優勢だ。
| 項目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0〜5万円 | 30〜100万円 |
| 月額/席 | 2,000〜15,000円 | 保守費: 月5,000〜10,000円 |
| 拡張性 | 席の追加が即日 | サーバー増設が必要 |
| 障害対応 | ベンダー側 | 自社対応 |
| セキュリティ | ベンダー依存 | 自社管理可能 |
10席で5年間使った場合のざっくり試算:
- クラウド型: 月額5,000円×10席×60ヶ月 = 300万円
- オンプレミス型: 初期50万 + 保守月7,000円×10席×60ヶ月 = 470万円
もちろん通話料やオプションで変動するが、テレアポチームなら初期投資が少なく、席数を柔軟に変えられるクラウド型が圧倒的に使いやすい。
チーム規模別のコスト目安
小規模チーム(5〜10席)
現実的な月額予算は3〜8万円だろう。
- 低価格CTI(月額2,000〜3,500円/席)× 5〜10席 = 10,000〜35,000円
- 通話料: 固定電話中心なら月10,000〜30,000円
ここにSFAを加えると月5,000〜15,000円が上乗せ。トータル月3〜8万円が目安だ。正直、このレンジで予算が厳しいなら「CTIは導入せずSFAだけで始める」という選択肢もある。CTIとSFAの違いで整理した通り、架電数が1日50〜100件程度なら手動ダイヤルでもボトルネックにはなりにくい。
中規模チーム(20〜50席)
月額予算は20〜60万円。
- 中価格帯CTI(月額5,000〜6,000円/席)× 20〜50席 = 100,000〜300,000円
- 通話料: 月50,000〜150,000円
- SFA連携: 月20,000〜50,000円
このクラスになると、通話料の最適化が効いてくる。かけ放題プランや携帯回線併用で月10〜20万円の削減ができるケースもある。
CTIコストを下げる3つのコツ
1. 通話料の課金単位を確認する
「3分課金」と「8秒課金」では、テレアポのように短い通話(不在・ガチャ切りなど)が多い業務ではコストが数倍変わる。30秒で切れた通話でも3分課金だと3分ぶん取られる。
2. 必要な機能だけにする
AI文字起こし・感情分析・高度なIVR。魅力的な機能は多いが、5人チームでそこまで必要かは冷静に考えたい。基本的な発着信・録音・レポートがあれば、テレアポ業務は十分回る。
3. SFAとの重複機能を避ける
CTIのレポート機能とSFAのレポート機能が重複しているケースがある。どちらか片方で足りるなら、もう片方は安いプランに落とせる。テレアポツールの選び方でも触れたが、ツールの一元化はコスト面でも有利だ。
まとめ
CTIの費用は「月額」だけ見ても実態がわからない。初期費用・月額・通話料・オプションの4つを全部含めて、「1席あたり月いくらか」を算出するのが正しい比較方法だ。
- クラウド型なら初期費用ほぼゼロ、月額2,000〜15,000円/席
- 通話料は架電量次第で月額を超えることもある
- 小規模チーム(5〜10席)なら月3〜8万円が目安
- まずSFAで管理基盤を作り、架電量が増えたらCTIを追加するのも現実的
費用対効果を考えるなら、「CTIにいくらかけるか」だけでなく「SFAとセットでいくらか」で見たほうが判断しやすい。
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