テレアポで法改正を武器にする|受付突破のコンプライアンス訴求術

法改正は最強のテレアポフック

テレアポで最も強い「架電理由」は何か。セミナー案内?キャンペーン?——いや、法改正だ。

「先だって法改正された契約法にともなう、御社の契約書更新業務についてなのですが」

この一言で受付を突破できる確率は、通常のセールストークとは比較にならない。なぜなら、法改正は会社にとって「対応しなければならないこと」であり、営業の売り込みではなく「業務上必要な連絡」に聞こえるからだ。

なぜコンプライアンス訴求が効くのか

受付が「自分の判断で断れない」

普通の営業電話であれば、受付は「営業のお電話はお断りしています」と対応できる。しかし法改正に関する話は、受付の判断で断ると「必要な情報を遮断した」ことになりかねない。結果として、法務や総務の担当者に取り次いでもらえる確率が上がる。

担当者も「聞かないわけにはいかない」

法務担当や総務担当に電話がつながった後も、コンプライアンス関連の話は無視しづらい。「うちは大丈夫だから」と即断できるほど法改正の内容に精通している担当者はそう多くない。「一応聞いておこう」という心理が働く。

緊急性が自然と生まれる

「新しいキャンペーンのご案内」には緊急性がないが、「法改正への対応」にはデッドラインがある。テレアポ側が煽らなくても、相手が勝手に「急がないと」と感じてくれる。

法改正フックの具体的な使い方

ステップ1:ターゲット部署を法務・総務に設定する

法改正フックを使う場合、最初から「法務か総務の契約書管理のご担当者様」と部署を指定して取り次ぎを依頼する。「ご責任者様」と曖昧にするより、具体的な部署名を出したほうが取り次ぎ率が高い。

ステップ2:法改正の内容を端的に伝える

受付に用件を聞かれたら、こう答える。

「先だって法改正された○○法にともなう、御社の○○業務についてのご連絡です」

ポイントは「法改正」「御社の業務」という2つのキーワードを入れること。これで受付は「業務に関係ある話だ」と判断する。

ステップ3:担当者には実績と具体的メリットで攻める

担当者につながったら、法改正の話から自社ソリューションに自然につなげる。

ある契約書AIレビューサービスのテレアポでは、こんなトークが使われていた。

「大手電機メーカー様やサントリー様など2,500社以上に導入いただいている、AIを使った契約書審査サービスを提供しておりまして、契約書のレビューにかかる時間が3分の1に短縮できた事例があるんですね」

法改正で「契約書を見直さなきゃ」と思っている担当者に対して、「AIで3分の1に短縮」という具体的な数字は刺さる。

使える法改正フックの一覧

テレアポで活用できる法改正・規制変更は意外と多い。

法改正・規制ターゲット部署商材例
電子帳簿保存法経理・総務文書管理システム
個人情報保護法改正法務・情報システムセキュリティツール
インボイス制度経理会計ソフト・請求書システム
改正労働基準法人事・総務勤怠管理システム
契約法改正法務契約書AIレビューツール
2024年問題物流・総務配車管理・ドライバー管理

重要なのは、法改正の内容と自社の商材が自然につながることだ。無理やりこじつけると、担当者に「結局営業か」と思われて逆効果になる。

切り返しトークの設計

法改正フックで担当者につながっても、すぐにアポが取れるとは限らない。よくある反応と切り返しパターンを紹介する。

「もう対応済みです」と言われた場合

「さすがですね。ちなみに過去の契約書についてもスキャンして法的リスクを抽出できる機能がありまして、新規だけでなく既存の契約書にも対応できるんですね。このお電話で何かしてほしいというわけではなくて、来週○日か○日で事例のご説明のお時間をいただければと思うのですが」

「弁護士に任せています」と言われた場合

「かしこまりました。弁護士の先生に依頼される前の一次チェックとして活用されている企業様が多くてですね、弁護士費用の削減にもつながっているケースがあるんです」

どちらの切り返しも、相手の現状を否定せず、プラスアルファの価値を提示するのがコツだ。

まとめ

法改正フックは、テレアポにおける最強の「正当な架電理由」だ。受付が断りにくく、担当者も聞かざるを得ない。ただし、法改正と自社商材の関連性が薄いと逆効果になる。自社の扱う商材に関連する法改正・規制変更をリストアップしておき、タイムリーに活用することが重要だ。

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